夏休みを終えて

夏休みを終えて

 高校生最初の夏休み。結果はかなり充実していた。海外に住んでいることもあり、友達とはあまり遊べなかった。だが、自分の趣味を極められた夏休みであったと思う。カメラを買ったのだ。親の反対を押し切り、そこそこ高価なカメラを買った。まさに清水の舞台から飛び降りる思いで購入した。結論から言おう。人生で一番と言っても過言ではないくらいいい買い物をした。元々、10年以上前の一眼レフや40年前のフィルム一眼は持っていたのだが、時代の流れによる進化を感じた。撮れる写真一枚一枚が本当に綺麗に撮れるのだ。この一ヶ月で1万枚以上撮った。親の反対を押し切ると基本失敗するのだが、今回ばかりは反対を押し切って正解だったと心から思う。

 海外に住んでいて良かったと思うことは、日本に比べて簡単にそして安くヨーロッパ旅行ができることだ。ヨーロッパ住みは基本長期休みに海外旅行に行く。例に漏れず僕もそうだ。イタリアとギリシャに行ってきた。海外に引っ越して2年。色々なところに行った。フランス、ドイツ、イギリス、オランダなどなど…様々な国に行ったが、今回の旅行はかなり濃かった。イタリアやギリシャの古代の遺跡を見学したり、イタリアのカプリ島で大自然を堪能したり…思い出すだけでにやけてくる。楽しすぎた。世界一小さな国であるバチカン市国にも行った。正直に言おう、イタリアとほぼ変わらない…なんとなく街をぶらぶら歩いていたらいつの間にかバチカン市国に入国していた。いや、あれは言われないとわからないぞ…世界一小さな国だから仕方ないのか…?

でもバチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂は素晴らしかった。高いところまで装飾がされていたりと、古代の人間がこのようなものを作れたのかと感心した。基本自撮りをしない僕が思わず自撮りをしてしまうぐらいだから相当だ。ぜひ一度行ってみてほしい。

 今回の夏休みは控えめに言って最高だ。確かに日本の高校生とは少し違う夏休みかもしれない。友達の家に泊まりに行ったり、花火をしたりはすることはできない。だがその分自分の趣味や好きなことに時間やお金を使える。こんな夏休みも悪くない。来年の夏が楽しみだ。
(高等部1年 男子)