高等部1年アウティング作文(ケンブリッジ大学)(その3)

高等部1年アウティング作文(ケンブリッジ大学)(その3) 高等部1年アウティング作文(ケンブリッジ大学)(その3)

今回のアウティングは僕にとって初めてだったので楽しみにしていた。

ただ、みんなよりは楽しみにしていなかったと思う。

なぜなら小1で初めて海外に行き、その後約5年間ヨーロッパに住んでいたので海外の建物を見て回ることに対しての興味はほぼなかったからである。

楽しみのような楽しみではないようなアウティングはあいにくの天気に始まったが雨のどんよりとした空気吹き飛ばすくらいテンションが上がったのは昼食だった。

普段立教で食べるご飯ではなくサービスエリアでのジャンクフード、一言で言えば幸せだった。立教の中だけでしか会う機会の少ない友達と外でご飯を食べれたのはとても嬉しくてそれだけで今回のアウティングは楽しかったと言えるほどのものだった。その後ケンブリッジ大学の各カレッジをひろこさんの解説のもとまわって歩くウォーキングツアー、パンティングをした。大学の中を通る川からの景色はとてもきれいで幻想的だった。でもやはり建築物にはあまりトキメキはなく他の子が何枚もの写真をとってテンションが上がっているのを見て慣れは怖いなと感じてしまった。

ウォーキングツアーの後ケンブリッジ学生もよく歩いて行くというお店に行きクリームティーを頂いた。スコーンと紅茶というだけでTheイギリスなのに更に詩の朗読まで聞けるなんて日本にいたらなかなかできることではないので貴重な体験だなと感じた。頂いた紅茶もとても美味しく立教でもこんなお茶が飲みたいと感じてしまった。

夜ご飯もサービスエリアで取ることになっていたがスコーンが重たすぎてジュースしか飲まなかった。今思えばそうそう食べれるものでもないのでケンタッキーのチキンにかぶりついているべきだったと後悔している。

帰りのバスはアウティングの楽しいテンションのままだったのでかなり盛り上がってた。バスに乗りながらこういうのが青春のひとつなのかなと一日を思い返していたら窓の外に立教の看板があり、急に現実を見た。明日から授業があるんだ、その事実がとても苦しかった。始まってしまえば案外苦しくはないけれど。

アウティングを通してケンブリッジ大学について、友達と楽しく過ごす時間の大切さと切り替えることの重要さを学ぶことができたと思う。楽しかったアウティングが終わり現代社会の中間テスト、オープンデーではクラス活動、フリープロジェクト、会計係の仕事を抱えてるので今日から体調管理はもちろんだがメリハリを付けて行動していきたい。

(高等部1年 男子)