高校3年生アウティング:受験へのエネルギーに繋がるロンドンの思い出。

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2016年10月5日、水曜日。高校3年生にとって、最後のアウティングの日。今日ばかりは授業も毎日夜遅くまで行う自習もなく、少し羽をのばすことができる小休止の日なのだ。朝9時、バスに乗り込み、ロンドン・アイを目指す。少しの濁りもない水色のグラデーションがかかった空と真っ白な雲、スムーズな交通状況。なんだかすべてがこの日のために上手く歯車が回っているような順調さだった。
 ロンドン・アイとは1つのカプセルにクラス全員が丸ごと収まってしまう大観覧車である。頂上に着くころにはテムズ川やビッグベンなどを始めロンドンの街並みが一望できるのだ。バスは11時前に到着し、クラスごとにカプセルに乗り込んでいく。どんどん上昇する景色に興奮する声とカメラのシャッター音が溢れていった。生徒たちの弾むような会話と表情の動きが印象的だった。
 バスでピカデリーに移動してからは、班行動で昼食を食べ、その後全員で大英博物館を見学し、班での自由行動と夕食になる。19時の集合時には、手に手にお土産の入ったバッグやアイスクリーム、タピオカの入ったミルクティーなどを持ち、満足そうな表情が見られた。
 19時半からはアウティングのラストイベントであるミュージカルを観る。去年チケットを取ることのできなかったレ・ミゼラブルをとうとう観劇することができるのだ。席は1階の中央より少し後ろ側。小劇場ではその位置でもステージが十分近くに感じる。約3時間強の間、舞台に通る歌声と、迫力のある動きや舞台装置に魅了され、あっという間に時間は過ぎた。
 学校に着くころには12時を回っており、生徒達も流石に疲れを見せていたが、今日のこの1日は、これから立ち向かう受験へのエネルギーへと、そして得難い経験として生涯に残る記憶となって、彼らの中に積み重ねられていくのだろうと思う。