高校2年生アウティング:ロンドンを訪れました

高校2年生アウティング:ロンドンを訪れました 高校2年生アウティング:ロンドンを訪れました
高校2年生のアウティングの行き先はロンドンです。今回も文系グループと理系グループに分かれて行動しました。
文系グループの目的地はチャーチル・ウォー・ルームです。もうすぐ日本でも映画が封切りの、第二次世界大戦時のイギリス首相、チャーチルにちなんだ博物館で、当時の内閣の地下会議室をそのまま使用したものです。ところが現地に着いてみると、緊急封鎖状態でした。この日起こった停電により、博物館全体が真っ暗になってしまい、復旧に時間がかかるとのこと。チャーチルについては事前に学習をしてきたので、私たち教員としてはとても残念でしたが、急遽予定を変更し、ナショナルギャラリーへ行くことにしました。日本でもブームとなった「怖い絵」展の「レディ・ジェーン・グレイの処刑」がロンドンに戻ってきていたので、その絵を中心に見学しました。
理系グループの行き先はUCLでした。眼の研究をしている教授に、研究所を案内してもらいました。研究所では、南米に生息している眼のない魚が水槽の中を泳いでいました。この魚は、光の届かない洞窟に暮らしているうちに、眼が退化してしまったそうです。眼のない魚がどのように生きているのか、真剣に研究しているところを見学させてもらえたことは、とても刺激になったに違いありません。
それぞれの見学が終わった後は、トラファルガー広場で合流し、班別行動です。仲の良い友人たちと買い物や夕食を楽しみました。
夜にはもう一つのイベント、ミュージカル観賞です。高校2年生の観た作品は「レ・ミゼラブル」。革命期のフランスを舞台に様々な人間が生きる姿を描いた超大作です。関心のある生徒たちは事前に映画を観て予習をしていました。しかし、生のミュージカルの迫力、エネルギーは予想を上回るものでした。英語力も身についてきた高校2年生たちですので、ストーリーもしっかり追いながら、最後まで食い入るように観ていました。
翌日のホームルームで話題を振ってみると、たくさんの感想や自分なりの意見が出てきました。ミュージカルは一人で観ても面白いものですが、このように皆で語り合うのもとても楽しいものです。
ハプニングもありましたが、高校2年生のアウティングは、無事終わりました。彼らにとって次のアウティングは高校3年生の2学期、立教での最後のアウティングとなります。これからは勉強中心の毎日となっていきますが、その日を心待ちにしながら、励んでもらいたいと思っています。