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立教生が綴る英国寮生活

高等部2年生アウティング作文「アウティング」


インペリアルウォーミュージアム(IWM)へ着いて館内に入ったとき、私はとても興奮した。目の前の広々とした空間に突如として現れたのは、第二次世界大戦当時イギリス空軍の主役であったスピットファイア。そして冷戦時代に画期的な攻撃機として世界から注目を集めたハリアー。他にも第二次世界大戦においてイギリスを恐怖におとしいれたV-1ロケットなどだった。私は小学生の頃に零戦に憧れを抱いてからというもの、戦争で使われる兵器、特に第二次世界大戦のものに強い憧れとロマンを感じていた。日本においては、そういったものはタブーに近いもので、あまり実物などを見る機会がなかったため、館内で本当ははしゃぎ回りたい位に興奮していた。

IWMは4階まであり、私たちは下から順に見学することになった。1階では第一次世界大戦のものなどが展示されており、2階では第二次世界大戦のものが展示されていた。3階には戦争末期から冷戦のものが展示されており、特に実物大のシャーマン戦車はとてもロマンに溢れていた。
さて、私たちはその後最上階に上り、今回のアウティングのメインテーマであるホロコーストの展示を見ることになった。この展示はIWMの中でも特別視されており、入り口の前には警備の方が立っていた。

中に入った私たちを待っていたものは想像以上のものだった事は間違いない。少なくともそれまでの私の浮ついた興奮を底にまで押し下げる程には。内容は大まかに分けると、ヒトラーの台頭までの道のりと、ヒトラーの人種差別政策や、言動の弾圧の仕方。またどういった人たちが差別されていたのか。そして一番奥のブースにはアウシュビッツの紹介と模型、そしてそこにいた人々の写真が展示されていた。写真に映った人々は皆一様にガリガリに痩せていて、でも腹だけは突き出ていた。私は収容所にいる人たちの、特に監視などを担っていたドイツ軍人について考えさせられた。なぜ彼らはそんなに凄惨な行為を思いつきそれを実行できたのか。ただ憎しみだけで人はそんなことをしてしまうのか。今の私にはわからないが正直なところはわかりたくもないというのが本音だ。今回のアウティングは今までの中でも特に面白く、そして興味深く、考えさせられたので、行くことができて本当に良かったと思う。

(高等部2年生 男子)
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