UCL-JAPAN Youth Challenge 2017【 DAY 4  SOSEKI NATUME workshop in UCL 】

UCL-JAPAN Youth Challenge 2017【 DAY 4  SOSEKI NATUME workshop in UCL 】 UCL-JAPAN Youth Challenge 2017【 DAY 4  SOSEKI NATUME workshop in UCL 】 UCL-JAPAN Youth Challenge 2017【 DAY 4  SOSEKI NATUME workshop in UCL 】
 4日目の7月25日(火)、朝にケンブリッジを発ってロンドンに移動して来ました。University College London(UCL)に場所をうつし、UCLの先生方によるワークショップや講義が始まります。
 25日(火)はUCLに到着して昼食を摂ったのち、UCLの先生によってワークショップが行われました。今回のUCLサマープログラムのテーマの1つは、「夏目漱石とロンドン」です。事前に宿題で簡単な学習もしていましたが、ワークショップで漱石に関する簡単なレクチャーがあり、彼がロンドンになじめなかったことも紹介されました。これを取っ掛かりにして「イギリスと日本の印象」をテーマが示され、日英高校生7人程度ずつのグループでディスカッションを行い、それぞれの自由な表現方法で最後に発表をします。ショート・ドラマの方法ととったグループもあり、紙を使ってポスターセッションを行ったグループもあり、紙で提示しながら小道具を使って示すグループもありました。日本からの高校生たちも英語をがんばって実践。ディスカッションや互いの協力、表現方法の考案、練習、そしてリーダーシップの発揮と役割分担の作業が英語を通じて短い時間の中で行われ、一見シンプルな取り組みのように見えて、ぐっと中身の濃い時間になりました。
 午後は、UCLの教授によって夏目漱石とシェークスピアを比較するレクチャー・タイム。この催しは一般にも公開されて行われたものです。明治から大正という時代に、日本で新劇を通じて海外からのお芝居が導入され、シェークスピアが日本にも上陸していました。同時代に日本で存在したシェークスピアと漱石。なかなか意外な視点です。
 このレクチャーのあとに、松山から参加している高校生たちによって、夏目漱石についてのプレゼンテーションも行われました。きっと何度も練習したのでしょう。聴衆をまっすぐに見て、にこにこと笑顔で、そして英語ではきはきと発表する彼らは、とても魅力的で、誰もが身を乗り出して耳を傾けていました。このプレゼンテーションの姿が参加の高校生たちにとって、後半のプログラムへの刺激になってゆくのでしょう。
この催しのあとには、岩波書店が新装版としてつくりあげた夏目漱石全集がUCLの図書館に寄贈されることを祝して小さなレセプションが持たれました。高校生達も、ちょっと大人の行事に参加です。挨拶や贈呈式のあと、ソフトドリンクとおつまみで様々な方とお話しする体験を持ちました。金曜日にはもっと大きなレセプションが行われます。英国では、16〜17歳の年代になると大人としての振る舞いを少しずつ学んでゆきます。その精神がこのサマープログラムに表れていました。