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夏季休暇中読書感想文 金賞受賞作品 『沈黙』を読んで


終業礼拝で夏休みの読書感想文の優秀者、金賞2名と銀賞1名が表彰されました。その中から銀賞を受賞した高等部2年生の作品をご紹介します。

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 「踏むがいい。お前の足の痛さをこの私が一番良く知っている。」神父ロドリゴが踏絵を踏む前に聞いたイエスの言葉。私はこの踏絵のシーンを読んでいる時、もし自分がこの時代にキリスト教の信者だったらどうしただろうと考えた。踏んだら裏切り者となり、踏まないと死刑。残酷な選択だが、きっと私は踏むことを選択すると思う。このイエスの言葉を読むまで裏切り者として心に傷を抱えて生きていかなくてはならないんだろうと思っていた。しかし読んだ後、心がすっきりする気持ちがあった。認められたような、そんな気持ちがあった。きっと神父のロドリゴも認められたような気持ちになったのではないだろうか。

 次になぜ神は最後まで答えを出す事もなく沈黙し続けたのか。人は悩み苦しみ迷った時に、何かにすがりたくなったり、楽な方へ逃げたくなったりする。そんな時に神にもすがる気持ちで祈りを捧げることもある。神様を信じ、教えにそって生きてきたロドリゴも神にすがりたくなっただろう。しかし彼は、立ち向かい、逃げることはなかった。神様からの導きはないまま、苦しみ抜いた末、彼は答えを出した。たとえその答えが彼にとっていばらの道であったとしても、悩みから解放され、少し心の平穏を得られたのではないかと思う。神は答えを教えてくれなかったけれど、苦しみ悩み考えた末に見つけた答えに対しては、心広く見守ってくれるのではないだろうか。神はいつも私達を見守っていてくれる。このことこそが沈黙と結びつくと私は思った。

 自分で努力し、自分で答えを見つけ出すことは大変だけれども、成功した時、発見した時の嬉しさや達成感は計り知れないものである。どんな時も手を差し伸べることなく最後まで見守ってくださる神が、いつも自分のそばにいてくださることを改めて感じた作品だった。

(高等部2年 女子)
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