小学部アウティング 〜 南東イングランドの小さな旅

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小学部のアウティングは、この地域のこの季節ならではという場所に行きました。

まず訪れたのは、まだ名残のブルーベルが見られるRamster Gardenです。ここは、とても巨大で色とりどりのロードデンドロン(しゃくなげ)が今の季節は大変美しく、様々な種類のアゼリア(つつじ)や紅葉など日本の植物が集められているお庭です。お花のいい香りのする、まだ人の少ない朝の庭園を楽しみました。

「お腹が減ったー!」と花より団子の状態になったところでPetworth Houseへ移動です。ナショナルトラストのカフェでランチを食べました。サンドイッチや今日のスープ、クリスプスの小袋など定番のカフェメニューに加え、庭歩きで腹ペコになった小学生は食後のケーキまでいただきました。成長期で、学校でもよく食べるようになった小学生です。ランチを終えてからは、サーバントクォーターで昔使われていた大きなキッチンを見学し、エプロンをつけて写真を撮りました。そこでは、ボランティアのガイドさんに、この建物の地下にある大きな氷室について話を聞きました。冷蔵庫のない時代、この館では近くの湖などから冬に氷を取って氷室で保存していたこと、その後、アメリカなどから巨大なとても透き通った氷を輸入していたことなどを英語で聞きました。「どう、話わかった?」と聞くと、「ほとんどわかった!」と頼もしい小学生でした。

House へ移動したあとは、天井が高く、豪華な部屋の壁という壁に飾られた絵画に圧倒されつつ、今日のミッション、「エリザベスさんを探せ!」をしました。18世紀にこのHouseに住み、道具の発明で女性として初めてロイヤルソサエティーオブアーツからシルバーメダルをもらった女性です。飢饉のときには、当時食べられていなかったジャガイモの栽培も試したそうです。大きな彫刻がたくさん飾られ、ターナーの絵がいくつもある大きなギャラリーで、エリザベスさんの肖像画を無事発見しました。

この日最後の目的地は Arundel Castleです。ノルマン征服王ウィリアムの時代まで遡ることのできるこのお城は、その後代々ノーフォーク公爵の居城となり、今でもお城の一部がプライベートとなっています。細く狭いまがりくねった石の階段を登って、一番古い「キープ」の部分を見学した後、お城の本体の部屋に次ぐ部屋を見学しました。化石がたくさん見られる大理石をふんだんに使ったチャペルや、甲冑や武器などのコレクションルーム、図書室、ビクトリア女王が滞在したベッドルームなどを巡りました。放課後、学校の陸上トラックを10周も自分で走ったり、クラス遊びではスポーツをたくさんしたりする小学生ですが、さすがに本日は歩き疲れたようでした。お土産を買った後、夕飯をいただく予定のパブに少し早めに着いて、お茶を飲んだり、おしゃべりをしたりして疲れをいやし、フードメニューが始まったところで夕飯です。お腹の具合を考えた小学生はFish and Chipsを注文して、付け合わせにサラダを食べました。食べ終わったところでデザートをどうするかという議論が始まりました。その成り行きを見守ったところ、お土産屋で買ったお菓子食べたからいいや、という人あり、お昼にたくさんケーキ食べた、という人あり。熟考の末、デザートは取らなかった小学生でした。

南東イングランドの美しいものを巡る小学生の小さな旅は、「来た!見た!食べた!」一日でした。