国立音楽大学 声楽学科卒業。
卒業後イタリアに留学、文化庁在外研修員として研鑽を積み、日本音楽コンクール声楽部門最高位をはじめ、多数のコンクールで上位入賞。ザルツブルク祝祭劇場、ブカレスト国立劇場、アメリカの劇場など、200公演以上の実績を持つ。イタリアオペラの伝統であり、理想的な歌唱法と言われている Bel Canto(ベルカント、美しい歌)をライフワークに掲げ、31年間の修行を経て帰国。現在、演奏家団体 Dolce Canto Musica （ドルチェカントムジカ）を立ち上げ、オペラ、コンサート、声楽セミナー、後進の指導に力を注いでいる。
ドルチェカント http://dolcecanto2018.com/
memories
高校３年間を過ごしました。恥ずかしいほどの劣等生だった私ですが、立教英国学院の一番の思い出は声楽の竹内功先生と出会ったことです。先生が朝礼で歌ってくださった「Caro mio ben」を聴いたとたん、雷に打たれたような衝撃を覚えました。それまでコンプレックスのかたまりの生活を送っていましたが急に人生が歌の道に向かって突き進んで行きました。そんな危なっかしい私を同級生はいつも温かく見守って応援してくれました。そして、宇宿先生ご夫妻をはじめ先生方に一芸を磨く環境を作って頂きました。立教英国学院に入学させてもらえてなかったらどうなっていたか …考えるだけでもゾッとします。
message
立教英国学院の素晴らしい環境の中で日本では味わえない経験を通して、是非、皆さんにあった“天職”を見つけて頂けたらと思います。自分が生活の中で厭きることなくポジティブに発揮できる勉強、趣味…それが天職につながると信じています。在学中は音楽バンドを組んでいる人、ピアノに打ち込んでいる人、スポーツに没頭する人、皆とても輝いていました。きっと今でも、立教英国学院で得た経験は卒業生の心の支えになっていると思います。ふるくさい言い方ですが、素敵な青春時代を過ごしてください。
