明治大学法学部、同大学院を経て、明治大学法学部教授(博士(法学))。法学部・法学研究科(大学院)で憲法・比較憲法・国際人権法などを教えると同時に、人権を実効的に実現する仕組として「循環型人権システム」について研究。憲法は、20世紀後半、国際化・グローバル化によって「人権・民主主義・法の支配」を共有する方向に発展してきたが、近年は、人権に対する懐疑、民主主義の後退、法の支配への抵抗と、再度検証が必要な時代を迎えている。グローバル化が進む研究環境の中で世界中の人々と議論するのが研究活動の中でも一番の楽しみ。
memories
思い出は尽きないのですが、今ある自分につながっていると思われ、大切な思い出となっているのは、様々な国々から集まってくる友人との語らいです。びっくりした話(私のお気に入りはソヴィエト時代のモスクワ)や、どこも同じだなと思わされた話から、「多様な国がこの地球上に同時に存在する」という感覚と、「そこに人が住んでいる」という感覚をリアルに持つことができました。いわば、学校自体が「世界」を体感できる場所だったことが、その後、世界中の憲法を比較するという仕事につながっています。
message
立教英国学院で過ごした時間の意味は、時がたってからわかってきたものがたくさんあります。日々のルーティーンとオープン・デイ、スクール・コンサート、アウティングなどの楽しいイヴェントに追われてあっという間に高校時代が過ぎ去りましたが、一つひとつが今の自分に何かしらの関わりがあることに驚いています。あの頃は「種蒔き」をやっていたのだと(いろいろな種をくださった先生方に心からお礼申し上げます)。どんな芽が出るかは後のお楽しみです。いろいろな種を蒔いてみてはいかがでしょう。
