バレーボール部「自分たちの試合をする」

バレーボール部「自分たちの試合をする」 バレーボール部「自分たちの試合をする」
放課後、選手達は勇んでバスに乗り込んだ。
毎学期恒例となっている、Epsom collegeとの試合。勝ったり、負けたりを繰り返している、いいライバルである。先学期の試合では、男子チームは負け、女子は勝った。今回は、なんとしても両方勝ちたい。
バレーボールのチームワークは、本当に難しい。来たボールを正確にレシーブし、正確なトスを上げ、正確なタイミングでジャンプとアタックをする。それらの歯車にひとつでも狂いがあれば、きちんとした攻撃にはならず、相手のチャンスボールとなる。バレーボールとは、いかにして自分たちの攻撃をするか、そして相手のチームワークを乱せるかの勝負であると言える。
男子の試合は拮抗していた。1セット目は先取したが、2セット目で追いつかれ、3セット目はシーソーゲームとなった。プレッシャーから、サーブやなんでもないレシーブでのミスが目立ってきた。
キャプテンがタイムを要求した。「もう一度、いつもの俺たちの攻撃をしよう。そこに集中しよう」。バラバラだったチームの意思がひとつにまとまったのを感じた。レシーブ、トス、アタック、それぞれの役割に一人ひとりが集中した。動きは明らかに変わっていた。劣勢からの連続ポイント。そこに、試合が終わった女子達が応援に来た。その声が、さらに男子チームに力を与えた。最後は1点差を競り勝ち、見事男女とも勝利することができた。
試合後は、相手チームをたたえ、エールを送る。その後は相手チームが用意してくれたティータイム。試合後のこうした交流もとても大切である。
学校に帰り、夕食の席で皆に結果を報告。全校生徒からたくさんの拍手をいただいた。次回の試合に備え、よりチームワークを磨き、強くなって欲しい。
また、その中で、勉強では学ぶことのできない、多くの大切なことを学んで欲しいと思う。