【立教英国学院より】校内への犬の訪問(Therapy Dogとして)

保護者各位
2022年1月6日

校内への犬の訪問(Therapy Dogとして)

日ごろより本校の教育へのご支援ご理解に感謝申し上げます。

オミクロン株感染拡大の中、3学期開始で保護者の皆様におかれましては、お子様を英国に送ることについて、心配されていることと思います。この1年半のコロナウイルス感染による学校教育への影響は計り知れないほど大きなものであります。この期間に生徒諸君が通常の学校生活を送ることができなかったことについては、大きな精神的ストレスを抱えることになっていることと認識しています。英国政府方針にもあるように、学校を通常の教育の場として戻していくことこそが、生徒諸君への精神的ストレスを和らげる方法の一つであると考えています。

英国の全寮制の学校でも同様な問題を抱えています。一つの解決策として、校内でペットを飼うことでその対応をしているケースが増えています。家庭から離れている寂しさ、寮内での人間関係のもつれ、食事の問題、将来への不安等、寮生活で生徒が抱えるこのような問題に対して、ペットの飼育が間接的に効果があることを期待しています。

本校でも将来的に犬を飼うことを検討していますが、今回、まず導入の形として、英国人事務職員Mrs.McAllisterの飼い犬を連れてきてもらうことを考えています。アレルギーや犬への恐怖心がある生徒のことを考慮し、以下のようなルールで対応する予定です。

1)この犬はアレルギーを起こしにくい犬種 Jackpoo (Jack RusselとPoodleの子供)であり、抜け毛、ふけが少なく、大きな声でほえない等の特徴を持った犬であることが知られています。

2)犬アレルギーを持つ生徒がいることを考慮して、

  ・生徒が犬と接触する時間帯、場所を特定し、犬アレルギーを持つ生徒が近づかないようにします。

  ・犬をなでたりすることは許可しますが、抱き上げることはしないようにします。犬の毛が服につくことを防ぎ、教室内で犬アレルギーの生徒との接触を防ぐためです。

  ・犬を触った後は、しっかりと手洗いをして、犬アレルギーの生徒との接触を防ぐようにします。手洗いは、アレルギーだけでなく、衛生面も考慮して行うことを指導します。

3)この犬は、通常は職員室のMrs.McAllisterの机の下のケージの中にいて、自由に歩き回ることはありません。散歩の際にはリードを付けて、Mrs.McAllister指導の下で行うようにします。Mrs.McAllisterのお嬢さんもアレルギーを持っていますが、この犬に対してのアレルギー症状は出ていないとのことです。

4)生徒の寮内、教室内に入ることはありません。

5)この犬は小型犬であり、中型犬、大型犬のように生徒に怖さを与える可能性は少なく、子供に対して、寛容性がある犬種です。子供たちにかまわれることを好む性質もあります。

6)もし、犬アレルギーの症状が出た生徒については、自分の持ち薬か、学校で保管している抗アレルギー対応ののみ薬で対応する予定です。アレルギー症状が出た場合には直ちに教職員、保健室に連絡するよう生徒に指導します。

7)何らかの症状や問題(アレルギー症状に限らず)が発生した場合には、必ず、速やかに教職員に報告すること、持参の薬(自己管理)がある場合も、自分たちだけで勝手な対処で済ませることがないように生徒に指導する方針です。

8)犬の学校への訪問時間は平日の午前8時30分より午後4時30分で、週2日程度から始めることを予定しています。Mrs.McAllister勤務時間帯となります。

立教英国学院
校長 岡野 透