保護者各位
2020年7月12日
立教英国学院
校長 岡野 透
9月学校再開に関するお知らせ
ご案内致しましたように、7月10日にZoomでのオンラインにて終業礼拝式を執り行いました。保護者の皆様にも多数参列していただき、ありがとうございました。4月より始めましたオンライン授業にもご理解ご支援をいただき、無事第1学期を終了することができましたこと改めて感謝申し上げます。
英国政府は新型コロナウイルスの感染状況が低くなったこと及び、自宅学習での児童生徒の精神的な負担を考慮し、9月より全員の生徒を学校に帰すとの声明を発表しました。この英国政府の方針を受け、本校がどのような形で生徒を受け入れることができるかを検討して参りました。寮生活を含めた学校生活を安全に送るにあたり工夫しなければならない点があることも承知しておりますが、英国政府の声明にもあるように、児童生徒が学校に通えない精神的な負担を何よりも重く受け止め、以下の基本方針をもって9月に学校を再開することといたしましたので、ここにお知らせ申し上げます。
英国政府からの方針の基本は、学年別にグループを作ることにあります。それぞれのグループ内ではSocial Distanceを考えることなく、授業を受けることができますが、他の学年との接触については、Social Distanceを考えた対応をするよう学校に求めています。教員については、複数の学年の授業を担当することができますが、Social Distanceを取ること、感染防止の対応に努めることが求められています。この政府声明、英国教育省やBSA(Boarding School Association)からのガイドラインに従い、本校では以下の点を基本方針といたします。
1)学年対応の方針に従い、全校生徒を高等部3年、高等部2年、高等部1年、中学部及び小学部の4つのグループに分けることとします。
2)寮の体制もこの4つのグループを基本とし、原則寮内ではそれぞれのグループ単位で行動し、他のグループの生徒とは接触ができないようにいたします。
3)礼拝、ラジオ体操、食事、フライーデースポーツ等、本来我々が全校で行ってきた活動もこのグループごとに行うことになり、以前のかたちでは対応できなくなります。礼拝、ラジオ体操などはグループごとに参加する曜日を設定する、食事、フライーデースポーツについては、グループごとに時間帯をずらす等の対応を考えております。例年行われているオープンデイについても、不特定多数のお客様をお呼びするかたちでの実施はできないこととなります。今後生徒会とも話し合いながら、どのような形のオープンデイができるのか検討する必要があると考えております。
4)新型コロナウイルス感染の疑いのある症状が出た場合には、学校は政府から支給された感染確認キットを使って、直ちに検査確認をします。感染が確認された場合には、隔離病棟に移動させ、隔離する方針です。症状が悪化する場合には直ちに英国の医療機関(Public Health England, PHE)と連絡をとることとなります。2週間以内に2名の感染が確認された場合には、学校は、医療機関(PHE) と連携を取りながら、対応することとなります。
5)具体的な感染防止の対応策は現在英国内の全寮制の学校の対応も参考にしながら、検討しております。決まり次第保護者の皆様にお伝えする予定です。
学校の感染防止策につきましては、今後の英国における感染状況に応じて変更を余儀なくされる可能性はありますが、現状での新型コロナウイルスの対応について、また9月からの学校の運営方針について、保護者の皆様にZoomアプリを用いて学年保護者会のかたちで直接お伝えすることを考えております。日程につきましては、7月18日(土)、19日(日)を予定しております。詳細は決まり次第、ご連絡差し上げます。ご心配ご不明な点は事前にお伝えいただければ幸いです。
9月帰寮に際し、飛行機便についての問い合わせを頂いております。日本から英国への入国に関しては、義務付けられていた2週間の自宅隔離は撤廃されました。日本では引き続き英国からの入国に関しては制限がある状態です。現在、9月の帰寮日は原則5日としておりますが、飛行機便の運行が通常とは異なる状況となっておりますので、帰寮日については柔軟に対応して参ります。9月5日以外の帰寮については予め担任までご相談ください。
保護者の皆様からのご理解とご支援を重ねてお願い申し上げます。