【立教英国学院より】感染状況の報告と本校対応のガイドラインについて

保護者各位

感染状況の報告と本校対応のガイドラインについて

日頃より本校の教育に対してご理解ご支援賜り有難く感謝申し上げます。

3学期も半ばに差し掛かりましたが、ここまでの生徒・教職員の感染状況について報告いたします。下記のように、数件の感染者の確認はありますが、幸い校内でクラスターが発生する状況は起こっておりません。

生徒の感染状況

・1月16日にコロナウイルスに感染していたことが確認され隔離いたしました中学部2年男子生徒は、6日目、7日目のLFDテストが連続して陰性でしたので、1月23日より、平常の生活に戻っています。濃厚接触の可能性のある生徒については、英国政府のガイドラインに従い、平常の生活をしつつ7日間のLFDテストを行い、陰性を確認いたしました。

・1月17日高校1年生男子生徒2名にも発熱があり、直ちに隔離し、PCR検査を行いました。いずれの生徒も陰性の結果となり、平常の生活に戻りました。

・1月23日夕方、高校1年生女子生徒1名に発熱の症状が見られたので、直ちに隔離し、PCR検査を行いました。1月27日に陰性であることが判明しましたので、翌28日から平常の生活に戻っています。

教職員の感染状況

教職員の感染については学期が始まってから4名の感染陽性者が出ています。2月2日現在1名の教職員がコロナウイルス感染のために自宅で療養していましたが、陰性が確認されました。症状を確認次第、通常の業務に戻る予定です。いづれも早期の自宅隔離を行い、幸い生徒への感染は確認されていません。

英国では感染緩和に伴い、政府ガイドラインも日々変わっていますが、本校ではこのガイドラインに沿いながら、全寮制の学校であることを意識して、以下の対応を取っています。

生徒への対応

1)週2回のLFDテストを行い、無症状での感染を早期に確認するように努めています。

2)政府ガイドラインでは、教室内を含むマスク着用の義務はなくなりますが、本校が全寮制であることを考えて、引き続き、生徒、教職員にはマスクの着用をお願いしています。

3)生徒にコロナウイルス感染の疑いのある症状が確認された場合には、直ちに隔離用プレハブで隔離し、PCR検査を行います。ただ、PCR検査の結果が出るまでに時間がかかり、その間の感染が拡大することが懸念されるため、本校では、発熱等の症状が見られた場合には、直ちにLFDテストを行い、陽性かどうかの確認を行っています。結果が陽性であれば、そのまま隔離続行、陰性の場合にも、疑いの症状があることから、隔離をしてPCR検査の手配を行い、PCRで陰性が確認され次第隔離解除となります。

4)感染陽性の場合の隔離解除については、英国政府のガイドラインに従い、5日目、6日目にLFDテストを行い、2日間連続して陰性であるならば隔離解除となります。結果が陽性の場合は1日ずつ繰り下げとなります。

5)感染陽性者が出た場合の、濃厚接触者の取り扱いは、政府ガイドラインに従い、自己隔離の必要はありませんが、7日間LFDテストを行うことになっています。本校でも生徒に対しては同じ対応をしています。

教職員への対応

教職員への対応についても原則として、英国政府ガイドラインに従う対応となります。しかしながら、本校が全寮制であることを考慮し、以下の対応を取っています。

1)教職員に対しても週2回のLFDテストを行い、無症状での感染を早期に確認するように努めています。

2)無症状でのLFDテストの陽性もしくは発熱症状等がありPCR検査で陽性になった場合には、直ちに自宅隔離とし、5日目、6日目のLFDテスト陰性の結果をもって、学校での勤務を認めることとしています。

3)家族、同居している人のコロナウイルス感染による濃厚接触の場合には、生徒と接する教員と生徒との接触が少ない職員とで異なる対応を取ることになります。教員が濃厚接触者と認定された場合には、生徒と接する時間が長いことを考慮し、政府ガイドラインとは異なりますが、7日間のLFDテストを行いながら、5日目までは在宅勤務をすることとし、6日目以降の学校での勤務を認めることとします。また、職員の場合には、生徒と接触する時間が短いことソーシャルディスタンスを保てることを考慮し、政府ガイドラインに従った対応、すなわち7日間のLFDテストを行いながら学校での勤務を認めることとします。その場合には感染に注意し、マスク、手袋、PPE等を装着し、生徒の私物には触らないように仕事をするよう指導いたします。

4)保健室勤務の職員については、生徒への対応時に生徒と接触する場合がありますが、保健室の円滑な運営も考慮し、政府ガイドラインに従った、7日間LFDテストを行うことにより、保健室での勤務を可能とします。

学校での感染対策は上記のガイドラインで行ってまいります。一方で感染対応があまりに厳しすぎると円滑な学校運営が難しくなる場合もあり、バランスを取りながらの対応であること、ご理解いただければ幸いです。

短い3学期ではありますが、サッカー部、バレー部、テニス部、バスケット部は対外試合を行い、現地校との交流も深めています。高等部3年生3名の生徒はCollyers Collegeにホームステイをしながら学期留学を満喫しています。3学期終了後には高等部2年生の生徒がCollyers Collegeで1週間の短期留学も予定されています。コロナウイルス感染はまだ終息する気配はありませんが、学校は英国政府方針に従いながら、徐々に通常の学校生活に戻していきたいと考えています。

抗原検査LFDテストキットもNHSから十分な量が配布されていますので、ご安心下さい。

立教英国学院

校長 岡野 透