【立教英国学院より】百日咳についてのお知らせ

保護者各位

日頃より本校の教育へのご理解とご支援を賜り感謝申し上げます。

先週、職員の一人が百日咳と診断されたと報告がありました。

既に春期休暇が始まって数週間が経ってはいますが、 local health protection teamから
保護者の皆様に感染の報告をするようにアドバイスを受けましたのでご連絡させて
いただきます。

百日咳は患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌によって感染(飛沫感染)、および接触感染します。

7~10日程度の潜伏期間を経て、風邪症状がみられ、徐々に咳が強くなっていきます(カタル期:約2週間)。
その後、短い咳が連続的に起こり、咳の最後に大きく息を吸い込み、痰を出しておさまるという症状を繰り返します(痙咳期:約2~3週間)。
激しい咳は徐々におさまりますが、時折、発作性の咳がみられます(回復期:2~3週間)。

乳児の場合、無呼吸発作など重篤になることがあり
、生後6か月未満では死に至る危険の高い疾患です。
成人では、咳は長期間続きますが、比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れることがあります。

成人の百日咳では咳が長期にわたって持続するが、典型的な発作性の咳嗽を示すことはなく、
やがて回復に向かう。軽症で診断が見のがされやすいが、菌の排出があるため、
ワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源として注意が必要です。

有効な予防法は予防接種です。予防接種法に基づく定期予防接種が行われています。
予防接種による免疫効果の持続は5~10年程度です。

ワクチン接種により、百日せきの罹患リスクを80~85%程度減らすことが出来ると報告されています。

UK Health Security Agencyの報告によると、今年に入ってイギリス内での百日咳のケースの報告が
継続的に増加しているとのことです。

お子さまの予防接種歴/罹患歴を確認していただき、休暇中の接種についてご検討頂きますようお願いいたします。

立教英国学院 校長
岡野 透