立教英国学院
保護者各位
2023年度1学期のRSHEについてお知らせいたします。
英国の学校では、PSHE ; Personal, social, health and economic education
をカリキュラムとして取り入れることが求められています。PSHEは、自身の責任感を発達させ、能力を最大限に発揮すること、市民としての活動的な役割を果たすための準備、健康で安全な生活を作り上げること、よりよい人間関係を発達させ、差異を尊重することなどを学ぶことを目的とした、生徒児童の人格的・社会的発達の推進を目的とする総合的科目です。
本校では、各教科、特別講義、オリエンテーション、朝の礼拝などあらゆる機会を使って、この教育を行っていきます。
また、PSHEの一環として、小学部にはRHE；Relationships Education, Health Education,
中学部・高等部1，2年にはRSHE；Relationships and Sex Education, Health
Educationのカリキュラムを置くことが必須となっております。そのPolicyは HPでご覧いただけます。
RHSEにつきましても、各教科の授業を中心に、あらゆる機会を活用してカリキュラムを展開していきます。
例えば、今学期初めのオリエンテーションでは、寮生活における、よりよい友人関係の作り方、学校生活で困ったときにどのように対応するか、学校生活の中で不当な扱いを受けているときの申し出の仕方などについて伝えました。特に、いじめに関しては言葉の暴力について、まったく許されないことであることを確認し、その1週間後に、強い言葉に傷つくことが多い、小中学部の生徒全員を対象に、一人ひとり面談をして、困っていることがないか話を聞くとともに、困ったときに相談しやすい環境を作ることに努めました。
また、先日の朝の礼拝時にはEQUALITY
ACTについて話を聞き、多様性を認め、尊重することの大切さを学びました。特に人種差別について詳しく扱いました。本校では、上記のような機会も大事なRSHEの教育であると考えています。
今学期の予定は以下の通りです。
聖書；宗教について、その多様性など
情報；SNSの利用と問題点、インターネット使用における危険性と注意点
保健；下記一覧参照
来学期の話になりますが、全学年に対して、それぞれの学年にふさわしい内容でLGBTQについて、授業を行います。また、上級生にはIntimte
and Sexual Relationshipsについても学ぶ予定です。
なお、15歳以下のお子様の保護者には、英国が定めた科学カリキュラムに含まれる部分を除き、このRSHEカリキュラムを受けさせないことを選択する権利があります。
家族、友情、安全（インターネット上での安全も含む）、健康的なライフスタイルを維持する方法など、これらのトピックの内容は、すべての子どもたちが学ぶべき重要なものであると学校としては考えています。したがいまして、伝聞や噂話を通して知ったり、ポルノや不適切なウェブサイトなど、有害なオンラインの影響を受けた知識を得るより、学校教育の安全な環境の元で人間関係、性、健康について適切な知識を学べることに、ご家庭でもご安心いただけると確信しております。
しかし、お伝えした授業内容をご覧になり、お子様にその授業を受けさせないことをご希望される場合や、内容についてのご質問、ご提案等ありましたら、Safeguarding担当
副校長の奥野までご連絡ください。
なお、保護者がお子様にその授業を受けさせないことができるのは、お子様が16歳になるまでとなります。それ以降は、お子様が希望した場合は、学校はそれまでのトピックスを含め、その教育を受けられるように手配します。
現代の若者はインターネットの世界で極めて自由にふるまうことが多く、生活のかなりの部分をインターネットで送るようなケースも散見されます。そんな中で、個人的な問題について最も重要な保護者の皆様によるご家庭での教育を補うために学校はできる限りのサポートを提供していく所存です。
なお、RSHEはH2までは必須ですが、H3は必須ではありません。しかし、本校では、適宜、H3にも有益な内容は授業に組み込んでいきます。
ご質問・ご提案等ございましたら、奥野までご連絡いただければ幸甚です。
立教英国学院
Safeguarding担当 副校長
奥野卓也
takuyaokuno@rikkyo.uk
保健授業予定一覧
P5-6
Mental Health
Development of Mental
Relationship between Mental and physical body
When you have any concerns
Prevention of injury
Prevention of accidents and injuries
Prevention of injuries at school and surroundings
Prevention of Traffic hazards
Prevention of Criminals
First Aid
M1
Healthy Living and Disease Prevention
Procedure of Health and the Causes of Disease
Exercise and Health
Diet and Health
Rest, sleep and health
Well balanced life
Development of mental and physical functions and Mental health
Development of Physical body
Respiratory and circulatory growth and development
Reproductive maturity
Respect for the opposite sex and dealing with sexual information
Development of Mental
M2
Prevention of injury
Factors causing injury
Factors causing Traffic hazards
Predicting and avoiding road traffic hazards
Prevention of criminals
The danger of Natural disasters
Prevention of injury from natural disasters
First Aid
M3
Health and Environment
Ability to adapt to the environment
A suitable environment for activities
Hygienic management of drinking water
Hygienic management of indoor air quality
Hygienic management of waste from daily life
Healthy Living and Disease Prevention
How infections spread
Prevention of infections
Prevention of sexually transmitted infections
Prevention of AIDS
H1
Modern Society and Health
Changing health challenges in Japan
Concept and structure of health
Health promotion and creating a health-promoting environment
Health decision-making and behavioural choices
Infectious diseases currently
Prevention of infectious diseases
Sexually transmitted diseases and AIDS and their prevention
Prevention and recovery from lifestyle-related diseases
Physical activity, exercise and health
Diet and Health
Rest, sleep and health
Cancer prevention and recovery
H2
Lifelong Health
Adolescence and health
Changes in sexual attitudes and choice of sexual behaviour
Marital life and health
Pregnancy, childbirth and health
Planning a Family
Ageing and Health
Initiatives for an ageing society
Working and Health
Prevention of occupational accidents
Health promotion for workers
H3 日本のカリキュラムに従った内容
以上