2022年8月30日
保護者各位
2学期を迎えるにあたって
日ごろより本校の教育にご理解とご支援をいただき感謝申し上げます。
2学期を迎えるにあたって、生徒諸君にとっては新たな学校生活への期待とコロナウイルス感染による心配と複雑な心境と推察しています。
ご承知のように、1学期は入学式を無事に執り行ったものの、開始早々にコロナウイルス感染が報告され、以来4週間、実に120名を超える生徒がコロナウイルスに感染しました。幸い、多くの生徒は発熱、喉の痛み、咳の症状はあったものの、3日から5日程度の隔離療養により通常の生活に戻ることができました。隔離病棟として用意した、プレハブキャビンだけでは隔離病棟が足りずに、寮にある自習室を病棟に変えて、感染した生徒を隔離する方策を取りました。一時は30名を超える隔離療養者がいましたが、生徒諸君、教職員の協力で何とか、5月中旬には学校生活に落ち着きを取り戻すことができました。194名在籍のうち、60%程度の生徒が感染したことになります。ハーフターム以後は、2つの学年でコロナウイルス感染者が出ましたが、いずれも、5名程度の感染に留まりました。
1学期に行われたDartford Grammar
Schootとの久しぶりの国際交流では、生徒諸君も有意義なひと時を過ごしてくれたことと思います。また、3年ぶりにケンブリッジ研修も再開し、高等部3年生、2年生から多くの参加者がありました。イギリス、ケンブリッジで学ぶことの大切さを経験してくれたことも大変嬉しく思います。
さて、2学期を始めるにあたり、現在の日本でのコロナウイルスの感染状況が心配されますが、一方で、英国での感染状況は減少傾向にあり、2年ぶりに行動制限のないホリデーを満喫した英国人も多かったようです。しかしながら、コロナウイルス感染は完全に消滅したわけではなく、今後も感染症の一つとして、十分に気をつけて生活をしなくてはなりません。本校は英国政府の方針に従いながら、通常の学校生活を送ることができるように、準備しています。オープンデイ、ロンドンでの創立50周年記念コンサート、スクールアウティング、国際交流、地域交流も通常通り行う予定です。
2学期の帰寮前に次のことを準備してください。
1)搭乗前72時間前、帰寮前に抗原検査を受けて陰性であることを確認してください。
結果については、グーグルフォームで報告できるように手配します。
2)帰寮前の体調管理に十分に気をつけてください。コロナウイルスに感染している場合は、自宅での待機療養、そうでない場合でも、体調が悪い場合にはきちんと自宅で完治してから、帰寮するようにしてください。
2学期のコロナウイルス感染対応としては、基本的には英国政府方針に従い、コロナウイルス感染の疑いのある症状、発熱、喉の痛み、咳等が見られたら、直ちに隔離療養する方針です。1学期対応とは異なり、抗原検査での確認は行わず、感染症の症状が見られたら、直ちに隔離療養する対応とします。また、隔離の解除については、発熱等の症状が収まったことを確認後、通常の生活に戻すこととします。政府方針ではコロナウイルス感染検査を行った時には、生徒では3日程度、教職員では5日間程度の隔離を推奨しています。2学期は、発症時の抗原検査、及び隔離解除時の抗原検査は行わないこと、ご理解ご了承ください。
8月25日に日本政府は新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策処置の見直しを発表しました。ワクチン3回接種の証明があれば、日本入国の際のPCR検査は免除されます。ワクチン未修了者については、引き続き事前の検査証明が必要となり、学校又は空港でPCR検査をすることとなります。引き続き日本政府から出される情報にご留意ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C073.html
2学期に生徒諸君を学校に迎えることができることを、とても楽しみにしています。オープンデイ活動、ロンドンでの創立50周年記念コンサート、スクールアウティング等、行事の多い長い2学期となります。帰寮前の体調管理、規則正しい食事、睡眠、生活リズムを取ること、とても大切です。服装の乱れ、髪型にも十分に気をつけて、お子様を送り出していただきますこと、お願い申し上げます。
学校は夏休み中に、生徒諸君が快適な学校生活を送れるように、テニスコートの整備、シャワー、トイレ室の改修、教室棟の屋根の補修、教室及び寮全ての照明のLED照明への変換等を行いました。ニュースで伝えられているように、英国は7月以来雨が降らず、深刻な水不足となっています。シャワーの使用時間制限の可能性もあります。覚悟して帰寮するよう、お子様にお伝えください。
学校生活を送るにあたって、ご心配なこと、ご不安に思うことがあれば、遠慮なく校長宛にご連絡ください。残り少ない夏休みご家族で有意義な時間をお過ごしください。
立教英国学院
校長 岡野 透
toruokano@rikkyo.uk