2022年4月17日
保護者各位
コロナウイルス感染の報告 4月17日付
新学期が始まり、最初の一週間が過ぎようとしています。新入生諸君が新しい立教生活に一生懸命慣れようとする姿、そして、そんな新入生の不安を少しでも和らげようとする昨年度からの在校生の姿に、立教英国学院の生徒の原点を見る思いです。
さて、4月13日付けのメールでお知らせしましたように、学期が始まって、コロナウイルス感染者が出始めました。17日現在まで、16名の生徒にコロナウイルス感染の症状があり、抗原検査で陽性であることを確認しています。内訳は高等部3年生7名、中学部3年生6名、中学部1年生3名です。17日には高等部3年生1名が通常の生活に戻りましたので、現在15名の生徒が陽性にて隔離をしている状態です。
隔離場所として、以前からあるプレハブに加え、今後の感染者増加の可能性も考慮し、新たに男子寮内に隔離場所を設置しました。また、感染者数の多い高校3年生については、食事の席をバブル制として、高校3年生男子のテーブルと女子のテーブルを設定し、他の学年との接触を避けるよう配慮しています。中学部3年生の感染も増加傾向にありますので、バブル制のテーブルを設け、他学年と分けて食事を取ることにします。
多くの場合に発熱の症状が見られますが、保健室の判断により、必要なときには学校医より校内で解熱剤として使用を認められているパラセタモール(日本名カロナール)を内服させるなど、症状にあわせて対応しています。週の初めに発症した生徒の何名かは既に症状が改善し、隔離から通常の学校生活に戻る予定となっています。
一部生徒より、抗原検査の実施の要望が出されています。既にお知らせしていますように、学校での対応は基本的には英国政府ガイドラインに則したものとなっています。発症した生徒の感染有無に抗原検査を用いる方針は学校独自の判断で行っていますが、この抗原検査を全校生徒に拡大して行うことは考えていません。抗原検査により、確かにその時点での感染の有無を判断することは可能かと思いますが、この検査は先学期に行っていたように、継続して行うことが必要であり、数回の検査だけでは効果がないと思われます。加えて、この検査の実施には、生徒諸君が安心して生活をすることに対して、以下のようなデメリットがあると考えています。
1)抗原検査を行うことにより、無症状の生徒が陽性を示し、隔離を行う場合に、生徒の感じる精神的ストレス
2)無症状で陽性の生徒を隔離したとして、その生徒の隔離をいつ終了させたらよいかの判断基準の曖昧さ
例えば、全校生徒に抗原検査を行った場合、無症状で陽性の生徒は隔離し、球技大会等学校行事に参加できなくなりますが、そういう事態は避けたいと考えています。学校は英国政府ガイドラインに従い、通常の学校生活を続けることを最優先に考えていきたいと思います。すでに4月13日付のメールでお知らせのように、コロナウイルスの症状が出た生徒を隔離して、対応を行うことを学校の対応方針とすることを改めて確認したいと思います。
初めての学校生活の中で、不安を覚えている新入生がいることも配慮し、副校長奥野より、学校の対応方針について、全校生徒にその都度説明をするようにしています。保護者の皆様におかれましても、ご心配、ご不安を感じていることと思いますが、今一度学校の対応方針をご理解いただきたく、ここにお願い申し上げます。
立教英国学院
校長 岡野 透