【立教英国学院より】2021年度第1学期報告と第2学期への対応について

2021年7月18日

保護者各位

2021年度第1学期報告と第2学期への対応について

日頃より本校の教育に、ご理解とご支援を賜り有り難く感謝申し上げます。
第1学期の間、皆様からいただきました温かい励ましにより、生徒諸君共々制限ある生活ではありましたが、有意義な生活を送ることができました。

特にハーフターム中にいただきました父母の会を通してのご支援は、ハーフターム中の生活に活気と潤いを与えてくれました。高校3年生が中心となって企画してくれたスポーツ大会により学校は再び一つになることができたと生徒、教職員共々大変嬉しく思っています。改めて、感謝申し上げます。また、学期を通していただきました日本食食材のご寄付につきましても、お礼申し上げます。振り掛け、カレールー、漬物の素、乾燥ごぼう、乾燥椎茸、海苔、麦茶等、多くの食材をいただきました。火曜日と土曜日の日本食が提供されるときに大いに活用させていただきました。

日本に帰国された生徒諸君は6日間のホテルでの隔離という前例のない経験となりましたが、今は自宅に戻られて、久しぶりの一家団らんの一時を過ごしていることと思います。本校での生活の様子をお子様からお聞きになっていることと思いますが、その中に大きく成長したお子様の姿を見つけることができればと願っています。

学期の最終の週に、パートタイムの教職員1名が新型コロナウィルス陽性であることが確認されましたが、幸い生徒への感染はなく、帰宅前のPCR検査でも陰性が証明され、全生徒が無事に帰宅することができましたこと、安堵しています。学期中に発熱等、新型コロナを疑うべき症状で隔離したケースは3回あり、手順に従って隔離プレハブ棟にて隔離を行いました。いずれのケースもPCR検査結果は陰性で、ドミトリー同室の生徒のみの隔離にとどまり、平常の学校生活を送ることができました。隔離プレハブ棟のWIFIの接続状況が完全ではなかったとの報告を受け、どの部屋からも不自由なくWIFIに接続できるよう、点検整備する手配となっています。

英国イングランドは7月19日から、今まで行われてきたコロナウイルス感染予防の制限処置を撤廃する予定です。一方で、感染者数は7月始めより増加傾向にあり、生徒が帰宅する9月どのような対応になるのか注視しています。ワクチン接種は18歳以上の大人への第1回終了者は85%、2回の接種終了者は65%にのぼっています。すべての18歳以上へのワクチン接種は7月中に終了する予定です。18歳未満の中高生へのワクチン接種については、現時点では英国政府から基本方針は示されていません。先日の保健室からのお知らせでもお伝えしましたように、夏休み中にそれぞれの在留地でワクチン接種が可能であれば、保護者、生徒の同意のもと、接種することをお勧めします。本校教職員へのワクチン接種も任意の形で行われていて、希望している全ての教職員は既に1回目のワクチン接種は終了、9月中には2回目の接種がすべて完了する予定です。ワクチン接種によりコロナウイルスの感染が完全に防げるわけではありませんので、本校では引き続き基本的な予防対応は行っていきます。

9月帰寮時に具体的にどのようなコロナウイルス対応の入国検査が行われるのか、現段階では英国教育省からの具体的な指示はまだありません。英国政府は入国する国別にコロナウイルス感染状況を踏まえ、それぞれの国をグリーン、アンバー、レッドとし、それぞれの入国条件を定めています。日本からの入国の場合には、現在アンバーに区分けされていますが、9月の段階でどうなるのか現段階では不明です。どのような状況となっても、4月入国時と同様に、寮内での安全を確保するために、事前のPCR検査をお願いすることを考えています。また、政府方針でも、9月の段階では引き続き英国への入国に事前のPCR検査が必要となる可能性は大きいと考えられますので、その準備をお願い申し上げます。ただし、英国在住の生徒には、週2回の抗原検査の陰性をもっての帰寮を認めることを考えています。

Boarding School
Association(英国全寮制学校協会)は9月時の国外からの生徒の入国及び必要な隔離対応について、現在英国教育省と確認を取っています。状況が明らかになりましたら、保護者の皆様にはご連絡申し上げますが、今のところ、8月28日(土)に保護者会を行う予定にしております。

7月19日英国政府ロックダウン全面解除では、学校内におけるバブルシステムの解除が既に報道されています。この方針に従い、本校も、通常の学校生活に戻していくことを基本方針にしています。フライデイスポーツ、スクールアウティング、毎朝の礼拝等の再開を感染状況を見ながら行うこととなります。オープンデイの実施につきましては、引き続き感染状況を見ながらとなりますが、入場者数を制限しながら規模を縮小した形での実施の可能性を探っています。

保護者の皆様には、引き続き本校の学校教育へのご理解とご協力をお願いすることとなりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

立教英国学院
校長 岡野 透