【立教英国学院】新型コロナウイルスに対する本校の対応 3月19日

保護者各位

昨日ご連絡致しましたように、英国政府より発表がありました、今週金曜日3月20日より学校を閉校することにつきまして、本校では以下のような対応を取っていきたいと考えています。

昨今のヨーロッパでの爆発的な感染状況、英国での感染状況の拡大に伴い、英国政府は3月12日に今までのウイルスの封じ込めという第一段階から、感染遅延の第二段階に入ったとの宣言が出されました。すなわち感染症を抑え込む段階からその拡大を遅延させることによりその被害の最小化を目指しています。この宣言により、英国政府はNHSの病院へのプレッシャーを減らし、コロナウイルスの対策焦点を高齢の人々や健康に問題がある人々に集中することを目指しています。その結果、感染の疑いがあって自宅隔離をしても、コロナウイルスの感染テストは行わず、病院に入院する重症な方々のみに対して感染テストを行う方針を打ち出しています。3月16日政府方針(添付書類)では更に厳格な対応が提示され、レストラン、ミュージカルなど外出の自粛、自宅での仕事の励行、さらに厳格な自己隔離の提示がなされ、イギリス社会全体の動きが止まり始めています。英国の学校においては、政府方針(3月18日発表)で学校を閉鎖することになりました。

このような状況を鑑み、誠に残念なことではありますが、生徒及び教職員の安全を考え、昨日お伝えしましたように、4月19日に生徒が帰寮しての入学始業礼拝はできないとの結論となりました。4月19日の入学式を楽しみにしていた多くの新入生、在校生の皆さんにとっては大変残念な結果となってしまいましたが、卒業式と同じように、ライブ中継を利用して入学始業礼拝を行い、新年度新学期を始めることとしました。4月19日以降生徒帰寮まではICT(Information & Communication Technology)を利用したオンライン授業、プリント学習、担任面談、クラスホームルーム等ができるよう準備を進めています。準備ができ次第連絡致します。

政府発表の中では、4月5月に行われる予定であった、GCE及びGCSEの試験は延期となっています。高等部2年生が5月12日に受験予定であったGCSE Biologyの試験も延期とはなりますが、6月以降に試験が再開される可能性もありますので、その準備はしっかりと行っていて下さい。

学校をいつ再開できるかについては、今後の英国及び日本政府の見解と感染状況を見ながらの判断となりますが、現時点での見通しとして、ハーフターム後の5月31日までの帰寮、6月1日教室での授業開始を予定しています。しかしながらこの決定は極めて流動的ですので、変更することも予想されます。具体的な帰寮時期につきましては随時ご連絡差し上げます。

JAL/ANA共に4月30日渡航分までの取消料免除が発表されていますので、各航空会社、旅行代理店に問い合わせ、現状のチケットはすべて払い戻しをしたうえで、帰寮日決定次第改めてチケットの手配をするようお願い致します。

ご家庭におきましては、引き続き規則正しい生活、質の高い睡眠、バランスの取れた食事、手洗いの励行等、体調維持に努めると共に、この時でしかできない勉強をすることや本を読むことをご指導いただきますようお願い申し上げます。

立教英国学院
校長 岡野 透

添付ファイル:新型コロナウイルスに関するジョンソン英国首相の記者会見.pdf