2ヶ月の夏休みを過ごして「印象深かった被災地の中学生達との交流会」

2ヶ月の夏休みを過ごして「印象深かった被災地の中学生達との交流会」
私は2学期が始まった今、今年の夏休みは充実していたのではないかと思う。休みが始まった週にはホームステイをし、ロンドンの家に帰ってからは、久々に中学時の友達と会ってお互いの事をいろいろ話したり、生のオリンピック観戦や被災地の中学生との交流会、家族旅行に語学学校… 今回は、その中で特に印象深かった被災地の中学生達との交流会について書こうと思う。
1学期の終わりに、先生からこの交流会の事を聞いて、この夏はずっとロンドンにいるし、折角の貴重な体験なので行くことにした。
当日。近所に住む立教生と交流会が行われるジャパンハウスに行った。それまで何も感じていなかったが、突如初対面の中学生、しかも大地震の被害を受けている子たちと交流するんだと思うと緊張した。
正直、今までそういった、心に傷を受けた子と交流した事がなかったので、どういう顔をしていいか分からなかった。あの3・11が起こった時、私はすでにロンドンにいてあの揺れさえも体験していない。しかも、日本から離れた地で、何も変わらない生活をしている。そんな自分と会って、相手はどんな気分になるのだろうとまで考えてしまった。
しかし、そんな私の思いとは裏腹に、中学生たちはどこか緊張している表情を見せながらも少し笑って入ってきた。自己紹介を皆でした時も、好きなスポーツについて話し、トライアスロン観戦時も全力で日本の選手の応援を一緒にした。そんな彼らを見て、むしろ私が勇気や元気をもらった気がした。
今回の経験は、なかなかできない貴重なものだった。と同時に、3・11のことはきっと忘れる事はないとも思った。
(高等部1年生 女子)