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立教特派員レポート

冬休みの作文: 「届ける気持ち」祖母との温かい心の結びつきを感じられました


 今回帰国してみると、祖母が外出先で転び右腕を骨折しており、痛々しい姿で腫れ上がった右腕を吊っていることに驚かされました。知らせてもらっても何か出来る訳ではなかったのですが、祖母は心配を掛けるから連絡はしなくていいと言ったそうです。離れて住んでいるため年に数回しか会わない祖母がそんなに私を思ってくれた心遣いに胸がいっぱいになりました。また、高齢のため普段はあまり外出しない祖母ですが、私がお正月に来ることを楽しみにしていて私の好きなお菓子を買いに行った際の出来事だったことを知り、さらに胸がいっぱいになりました。
 そんな私を大切に思ってくれている祖母に何か出来ないものかと考え、毎年母が作ってくれている御節料理を習い、祖母の分を作って届けることにしました。
 でも、いざ習い始めると暮れの特番は見れないし、長時間キッチンには立ちっぱなしだし、友達にメールする時間もなく、自分で言い出したにも関わらず、後悔気味になっていたのですが、そんな私を見ていた母が私の気持を知ってか、知らずか、せっかくの機会だからと、まず日持ちのするものからと、田作りとナマコ酢、黒豆煮からと作る順番を教えてくれたり、黒豆はマメに暮らせるように。数の子は子宝に恵まれるように。ごまめは五穀豊穣。伊達巻は華やかさ。きんとんは金を呼ぶ。紅白なますはお祝いの水引きから。焼き物にはめでたいタイを尾頭付きで。そして、煮物の昆布はよろこぶ。御節料理の中身は、すべて日本ならではの言い伝えや縁起のよい語呂合わせで選ばれているなどと言った豆知識や、祖母の姿を思い浮かべながら左手でも食べられるように黒豆も一粒一粒櫛にさしたり、栗きんとんをスプーンにのせスプーンごとお重に詰めてみたりと、色々工夫しているうちに大変だと思っていたお節作りはいつしか楽しいものに変わっていました。
 そして出来上がったお節を祖母に届けると、
「こんなに心がこもっている御節は今まで生きている間に食べたことがないよ。」
と喜んでもらえました。
 この手伝いを通し、祖母との温かい心の結びつきを感じられた上に、日本の伝統や心を込める大切さを教えてくれました。
(中学部3年生 女子)
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