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立教特派員レポート

「遠い」を「近い」に:エイズ孤児問題の改善に取り組むNGOのPLASという団体を訪問して。 


  昨年に引き続き、シャプラニール主催の中高国際フォーラムに参加しました。昨年は政府の開発途上国支援を実施する機関、JICAというNGOの団体を訪問しました。今年はウガンダ、ケニア共和国を中心に、エイズ孤児が直面している問題の改善に取り組むNGOのPLASという団体を訪問しました。
 
 エイズ孤児とは、「片親ないし両親をエイズで失った十八歳未満の子ども」のことです。エイズ孤児の数は、この二十年で二十倍以上に増加しています。今では約十四秒に一人の割合で増え続けています。
 なぜこのような事態になってしまったのでしょうか。それには悪循環が存在します、エイズ孤児は、エイズで親が亡くなったことを理由に、差別や偏見を受け、教育にアクセスできなくなります。エイズ孤児は教育が受けられないため、HIVやエイズについての予防法を知らずに生活をします。その結果、自身もHIVやエイズに感染してしまい、新たなエイズ孤児を出してしまうのです。
 
 私が訪問したPLASという団体はウガンダとケニア共和国の二カ国で、エイズ孤児の教育支援活動やエイズ啓発、母子感染予防などに現地団体と共に取り組んでいます。HIVの感染を防ぐため、地域リーダーを育成し、トレーニングを受けたリーダーが主体となって、地域住民への啓発活動を展開しています。教育支援活動では、エイズ孤児が多く通う小学校に対して、学校教室の建設支援や学校運営に関する支援をしています。
 
 PLASを訪問して、私は教育支援活動はとても重要だと思いました。エイズに感染しない一番の方法は、エイズの知識を学ぶことだと思います。学ぶことで、エイズ感染が防げるし、その知識を活かして、地域リーダーになることもできます。
 ボランティアというと「困っている人を助けてあげることだ」と思っている人が多いと思います。人々が孤立し、自分の手に届かないところにある政治・経済システムに管理されている現代社会。何か少しでも、決められた以外のことをしようとすると、すぐ壁に突き当たり、個人ができることの限界を思い知らされてしまいます。ところが、ボランティアをしている時には、自分の始めは小さな事がきっかけとなって思いもよらぬ展開が起こり、後で振り返ると、自分一人ではとうていできなかったと思うことが可能になっていることに気付かされました。
 
 これからは、「遠い」ものではなく、自分たちの課題として受け止め、同じ地球に生きる一人一人の身近な取り組みによって、世界を変えるきっかけになったらいいなと思いました。
 (中学部2年生 女子)
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