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立教特派員レポート

London Olympic 聖火リレー:立教生がShoppingに行くGuildfordの町を駆け抜けて行きました。





生徒たちがショッピングでよく行くGuildford(ギルフォード)。ロンドンへ通勤する人も住む、この辺りでは一番大きな町で、学校からは車で20分程のところ。ここに今日7月20日にロンドンオリンピックのトーチ(聖火)が来た。数日前からイギリス中をまわって来週から始まるオリンピック開会式の聖火台に灯される炎だ。
普段からたくさんの人が行き交うこの町、ここ数日ぐずついた天気が続いていたが、この日は午後から気持のいい快晴になった。聖火はこの日、Maidstoneから出発し、立教から1つ丘を越えたところにあるShereという小さな町を通り、中学生の校外学習でもよく訪れたGodalmingの町を経由した後、Guildfordに来ることになっていた。この日の最終到着地だ。

Guildford到着予定は午後6時過ぎ。4時を過ぎた辺りから、聖火ランナーが走ることになっているHigh Streetの歩道にはユニオンジャックの旗を手に座り込む人たちが増えて来た。立教英国学院の先生方もいた。旗売りのおじさん、着ぐるみを着て子ども達と戯れるボランティアの人、何十という風船を片手に持って売り歩く人... 町のあちこちにはお揃いのTシャツを着た係の人や、Policeと大きく背中に書かれたおなじみの黄色の蛍光色ジャケットを着た警官達もたくさんいた。重々しい装備とは対照的に明るく穏やかなその表情が印象的だった。

このHigh Streetは小高い丘をまっすぐに登る幅広い石畳の通りだ。100年以上も前の古い建物にモダンな店舗がしっくりと収まる落ち着いた雰囲気の町並みは聖火リレーの絶好のフォトスポットにもなる。この通りを登りきったところから通りを見下ろすと向かいにも小高い丘が見える。かなり大きな町なのにその向かいの丘はこんもりとした森と草原が広がる田園風景だ。その丘の麓とこのHigh Streetが交わる辺りに「London Olympic」のロゴをあしらった彩色豊かなバナーがひらひらとたなびいていた。

High Streetの両脇に並ぶ古い建物の窓からもたくさんの人が通りの様子を伺い、聖火ランナーが来るのを待っていた。2階に大きな出窓を持つコーヒーショップからはHigh Streetの熱気が次第に高まっていく様子が一望できた。お店の人もお客さんもみんなで大きな出窓に集まって、数分後に眼下で繰り広げられるはずの壮大なドラマを待っている。出窓の中央に置かれたiPadにBBCのライブが流れ、聖火ランナーの現在の位置が確認できた。
「そろそろくるわよ!」
「角をまがったぞ!もうすぐだ!」
「見て見て!あれ、そうじゃない?!」

iPadから流れてくるライブ中継の歓声と同じ歓声が窓の外から聞こえ始めた。石畳の坂のふもとの方からPoliceのバイクに先導された一団が見えて来る。沿道のユニオンジャックの旗がこれまでよりさらに激しく振られ始め、歓声が高まる。日本の祭りの台車を思わせる、数名の人がデッキに乗って手を振る宣伝バスが間隔をおいて数台続いた後、いよいよ聖火ランナーが見えて来た。その前にはライブ中継で全世界にその様子を伝えるテレビ局の小型バス、周囲には数名の男女が並走し、後ろにはオリンピックのオフィシャルカーやバスを従える。聖火を持った女性は満面の笑みで誇らしげに石畳の中央を意外な早さで走り抜けていった。沿道の人たちが笑顔で旗をふる。ユニオンジャックのフェイスペイントをした子ども達がはしゃぎ回り、何十台ものカメラのシャッターがカシャカシャときられ、大歓声が上がった。

数時間かけてゆっくりと始まったドラマが一瞬にして終わった。聖火が目の前を通り過ぎるだけのイベントにこれほどたくさんの人達が集まったのはまさに夢のようだった。数週間前の女王即位60年を祝ったダイヤモンドジュビリーの時と同じように、同じ空間を共有するすべての人たちと不思議な一体感を感じてとても幸せな気分になれた。

3時間程お世話になったカフェで最後のコーヒーを飲み干し、大きな出窓から、聖火ランナーが駆け抜けて行ったHigh Streetにもう一度目をやった。記念撮影をする数組の人たちを除けば、通りはもういつもの平静に戻っていた。立教生がショッピングに来る時と同じいつものGuildford。数分前のあの盛り上がりがまるで夢のように感じられた。
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