立教英国学院

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各教科レポート

ご挨拶〈林 和広 チャプレン〉


ご挨拶

司祭 林 和広

 4月より高野チャプレンの後任として日本聖公会神戸教区から派遣され、チャプレンとして着任してから最初の学期を終えました。昨秋に立教英国学院への派遣要請を受けた時は驚きと同時に、自分のような若僧がその務めを果たすことができるのだろうかという不安を感じました。また、海外生活の経験の無い妻と3歳と1歳の小さな子供を連れての渡英にも不安を抱いておりました。しかし、新しい生活に戸惑いながらも、生徒たちと教員の方々との交わりを通して、刺激を受けながら過ごすことができております。

 今回、初めて学院通信の原稿を書かせて頂いておりますが、まずは自己紹介からさせて頂きたいと思います。私は1974年、山口県の下関市の生まれです。英国へは今回で3度目になります。初めて英国を訪れたのは高校三年の秋です。ボーンマスでのホームステイ及び語学学校での学びをするためでした。その後、大学に進学、卒業後、企業に入社して7年目を迎えた時、聖職志願することを決意して勤めていた会社を退社、京都の神学館で三年間、神学を学びました。神学館を卒業後、聖職(執事)に按手された年に聖公会の発祥地である英国の神学校で神学を学ぶ機会を頂き、ウェストヨークシャー州にある神学校に留学しました。

 本学院は全寮制の学校でありますが、私自身、8歳の時に始めたテニスに本格的に取り組む為、親元を離れて中学2年から高校3年生までの5年間、寮生活をしました。親元を離れて寮生活をしている生徒たちの姿を見ますと自分の昔の頃を思い出します。又、私が学んだ京都と英国の神学校は寮生活を義務づけていましたので、成人となって再び寮生活をする機会を得ました。寮生活は多様な人間同士が共同で生活していくことの楽しさと難しさの両面を教えてくれました。

 これまでの学びの中で最も大切な事として教えられたことは「めげない、諦めない」ことです。常に周りに耳を傾け、自分の頭で考え、学び続ける姿勢を持つことを教えられました。たとえ困難が続こうとも、自分の思い描いたようにならなくとも、諦めずに生きていれば必ず新たな道が開かれるのだと何度も励まされてきました。きわめてシンプルなことですが、この精神が苦しい時の自分を奮い立たせてくれました。

 暗い出来事・問題が後を断たず、先行きが見えない現代社会の中で、社会に出る準備をしている生徒たちに必要な事は、勉強だけでなく、「常に諦めず、前を向いて、歩く」という強い心を養うことだと思います。一人ひとりがかけがえのない存在であり、一人ひとりが社会に役立つ存在となるように召されていることを祈りと共に伝え続けたいと思います。
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