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各教科レポート

わらぐつの中の神様 ~お話のつづきを考えよう!~ (国語科)


小学部5年生では、3学期の国語学習(物語)のまとめとして、「わらぐつの中の神様」の学習をしました。
主人公は、現在小学生で、P5のみんなと同じような年頃のマサエです。そのマサエが、なかなか乾かないスキー靴をきっかけに、おばあちゃんの「わらぐつ」についての昔話を聞き、心を込めて作っていたわらぐつと、おじいちゃんとの出会い、そしてそのわらぐつにいると信じている「神様」について知ります。この昔話を通して、おばあちゃん、おじいちゃんとの距離が縮まり、親しみを感じるようになったマサエ。そこからみんなで、「神様」の存在を信じる気持ちや、仕事への心構えについて考えました。
その学習をふまえ、もしこの物語のつづきがあったらどんなお話が続くだろうか?と、それぞれに物語作りをしました。場面は、外から帰って来たおじいちゃんを、マサエが出迎えるシーンから続きます。


******************

 「おかえんなさあい。」
とさけんで、げんかんへ飛び出して行きました。
「ただいま。」
と、おじいちゃんが言いました。マサエが、おじいちゃんに、雪げたを見せました。
「あんれー、よく見つけたなあ、マサエ。」
「おばあちゃんに、雪げたの話聞いたよ。心をこめて作った物には、みんな神様がいるんだね。」
「ああ、そうだい。マサエも、何か、心をこめて作ってごらん。きっとそれにも、神様がいるから。」
マサエは、おじいちゃんにこう言われて、何を作ろうか、考えました。しばらく考えているうちに、マサエは、むぎわらぼうしを作ろうと思いました。さっそく、むぎわらぼうしを作り始めました。
「あら、こんな寒い時期に、むぎわらぼうしなんて作ってどうするの?」
と、お母さんが言いました。
「今から、むぎわらぼうしを作って、練習しておくのと、いっぱい作っておいて、夏になったら売りに行くんだよ。」
すると、お母さんが笑顔になって、
「がんばってね。」
と言ってくれました。こうして、マサエは、神様のいるむぎわらぼうしをたくさん作っていきました。
 私は、ある一つの事を、一生けんめいがんばって作ったりするという事は、とても大切な事だと思います。だから、私もおみつさんやマサエのように、ある一つの事をがんばってみようと思います。




   *   *   *   *   *


 マサエは、おじいちゃんを迎えにげんかんへ出て行って、おじいちゃんはマサエの持っている赤いつま皮のげたを見ておどろきました。おじいちゃんは、とてもなつかしく思ってマサエの持っている赤いつま皮のげたをながめていました。マサエはおじいちゃんに、
「おじいちゃんは、おばあちゃんにその雪げたをはいてもらいたかったの。」
と、聞いてみると、おじいちゃんは、こっくりとうなずきました。おじいちゃんは、マサエがこの赤いつま皮の雪げたの話を知らないと思い、その話をしました。しかし、マサエはすべて知っていたので、おじいちゃんはびっくりしました。おばあちゃんから教えてもらったとマサエが言うと、おじいちゃんがマサエと一緒に台所へ行きました。
 まだ、外は雪がふっていました。おじいちゃんは昔のことを思い出して、ずっと外を見ていました。マサエはお母さんに
「スキーぐつかわいたかな。」
と聞きました。お母さんは、
「たぶんかわいてるんじゃない。また新しい新聞紙つめときなさい。」
と言いました。マサエはその後本を読んでいました。その本は、さっきおばあちゃんが話してくれた話にそっくりでした。作者を見てみると、何も書いてありません。そこには作者の名前が黒くなっていて、はっきり見えませんでした。しかし、最初の文字は「山」という字でした。そのままマサエは、その本を読んでいくと、本当にさっき話した事が書いてあるのです。マサエはとても不思議でした。そして。その夜おばあちゃんに聞いてみると、おばあちゃんは笑いながら、
「誰だと思う。たぶん、マサエなら分かるはず。」
と言っていました。しばらく考えて、マサエは、それが山田みつ、おばあちゃんだと分かり、見てみると、ページのはじに、小さく「日記」と書いてありました。マサエは満足し、おばあちゃんに「おやすみ。」
と言ってねました。
 次の朝、スキーぐつを見てみると、きちんとかわいていました。マサエは友達がよんでいるのに気づき、元気良く外に飛び出して行きました。



   *   *   *   *   *


 「おかえんなさあい。」
とさけんで、げんかんへ飛び出して行きました。
「おじいちゃんは、わらぐつの中に神様がいると思う?」
とマサエはやさしくおじいちゃんに話しかけました。すると、おじいちゃんは顔を赤くして、
「ああ。もちろんわらぐつの中には、神様がいるよ。けれど神様は、心がこもったわらぐつにしかいなさらないのさ。」
と言って、マサエの頭をなでました。
 十年後、マサエは20才になり、着物職人になることを夢見ていました。マサエは、着物学校に毎日通い、着物の作り方を学び、毎日夜おそくまで、着物をどうしたら使いやすくて美しい着物ができるかを勉強し、何回も着物を作ってみました。最初は何度も失敗しましたが、その失敗のつみかさねで、とっても美しい着物ができあがりました。今までの苦労してやってきたことをふりかえってみると、小さいころに教えてもらった、おばあちゃんの話を思い出しました。そこで、着物にも神様がいるのかと思いました。
 この話がマサエの子どもに伝わり、子どもの子どもがその話を伝えて...というふうに、そのお話は永遠に続きましたとさ。

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