<国語科>詩の授業で創造性と表現力を育てる(前編)

<国語科>詩の授業で創造性と表現力を育てる(前編)
国語科では、思考力やコミュニケーション能力と同時に、創造性と豊かな表現力をもった生徒を育てたいと思っています。
中学1年生の授業では、詩の鑑賞と創作に取り組みました。
一つ一つの言葉の意味や、その言葉を選んだ作者の意図を考え、読み味わった後、いよいよ創作です。「かっこいい言葉を選ぼう」「比喩や繰り返しなどを使って、読む人の想像力をかきたてよう」と声をかけると、1人1作品では留まらず、いくつもの詩や短歌を次々に作ってくる生徒たち。そして、クラス全体で作品を読み合って、どこに工夫が感じられるか、どういうところがかっこいいと思ったかを発表し合いました。友達の新たな一面を発見したりもして、楽しい鑑賞会になりました。
生徒の作品を2回に分けてご紹介します。
No.1 夕陽
子供のころから何気なく見ていた
黄金の大円
誰のものでもない
誰のためでもない
陽が昇り
そして沈みゆく
明日の命を陽と共に
歩んでゆく
No.2 怒り
ぼくの心の中に何かがわきあがってきた
ぼくをあつくし
動かずにはいられないような
そしてその何かをわきあがらせた
その相手を
なぐってやりたくなるような
たぶんそれは怒りだ
と思った
そのしゅんかん
ひゅるひゅると
その何かはしぼんでいった
No.3 勉強
中学生になった。
ついこの間まで
遊んでいられたのに。
今は勉強で地獄のようだ。
だから期末テストの大変さを知った。
No.4 私はリスの心になりたい
一生懸命走る
リスになりたい
興味を持ったら
のぼったり
かじったり
生きるために
研究している
リスになりたい
心が自由で
生きることに一生懸命な
リスの輝く心に
なりたい
No.5 人生
人生とはつらいもの
人生とはくるしいこと
人生とはたいへんなこと
人生とはたいくつなことばかり
それをのりこえれば
いつかは楽しいことがまっている
どんなにつらいことがあっても
のりこえていける
No.6 暗い夜
まぶしい月に
照らされて
その光には
君がいて