立教英国学院

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立教生が綴る英国寮生活

「あたりまえのことが、何故かとても新鮮に思えた」短期交換留学


一週間英人の家庭で生活して、文化の違いを体感したのかと思いきや、そうでもない。差異を感じなかったというわけではなく、もっと大きなことに気付くことができたのだ。

 短期のホームステイなら学期末に何回か経験しているが、思えばそのたびに、わたしは日本と英国の相違点を意識していた。対照的なところ。根本から考えを異にするところ。伝統的な文化だけでなく、政治や経済のしくみに至るまで、常に日本と欧米諸国を比較していたのだ。彼らにあって日本にないものはなんだろう。日本が世界に誇れるものは何だろう。ホストファミリーにとっては自分たちが"日本人"の代表なのだ、ということも手伝ってか、そんなことばかり考えて英国人家庭に滞在していたように思う。

 しかし、今回は違った。一度会って気心の知れた相手だったからだろうか。何も考えずに、と言えば語弊があるかもしれないが、まるで親戚の家に泊まっているような気軽さで、バディの家で生活できた。そこで、当然のことに気付いた。
 それは、Wolverhamptonに住む彼女たちも、立教で暮らすわたしたちも、全く同じ高校生なのだ、ということ。
 授業を受け、友と談笑しながら昼食をとる。家に帰れば一息つき、夕食のあとはテレビを見てくつろぐ。ファッションの話題にも敏感で、流行の曲が聞こえてくれば鼻歌を歌う。おかしな話だが、そんなあたりまえのことが、何故かとても新鮮に思えた。

 おそらく、観点の問題だったのだろう。英国の学生を見て、「日本人と同じようなことをしている」と受け取るのか、日本の学生と同じように過ごす彼らを、「やっぱり高校生なんだなぁ」と受け取るのか。それまでのホームステイでは、日本文化を紹介し英国の文化を吸収することばかりが頭にあって、そちらに気がいっていた。ホストファミリーも日本のことを知りたがり、「そういうところは似ているね」「そうか、そっちではそんな祭りがあるのか」という会話ばかりしていた気がする。そしてわたしは、英国人と親しくなりたいと思いつつも、彼ら自身ではなく、彼らの持つ社会や文化を、一番に考えていた。けれどWolverhamptonの生徒たちとは、お互いの国について既によく知っていたからか、もっと仲良くなることを最初から考えることができた。わたしたちがお互いから得た情報は、国についてではなく、個人についてだった。どんな音楽を聴くか、何色が好きか。旅行でどこに行った、あの映画が見たい。そうやって彼女たち自身についてのことをたくさん知り、理解することができた。"日本"を知りたい初対面の人ではなく、もっと仲良くなりたいと願った、気心の知れた相手だったからこそ、あたりまえだけれど大切なことに、気付かされたのだ。

 親しくなるには、国のことばかりを知っていても仕方がない。その人自身について知らなければ意味がない。英国人だろうと、日本人だろうと、関係ないのだ。それに気付けただけでも、この交換留学の経験は大きな意味があったと思う。

 交換留学を終えた今、わたしは「英国人の友人ができた」のではなく、「ひとつ年上の、高校生の友人が一人ふえた」と言ったほうが、正しいのかもしれない。

(高等部2年生 女子)
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