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立教生が綴る英国寮生活

演奏者の背中を押す仕事 〜 40周年記念コンサート




静かに進められていたコンサートの裏では、もうすぐ自分の番だと緊張に顔がこわばっている努力家の演奏者たちがいた。一方、ステージ横と控え室とステージを繋ぐ螺旋階段には、自分は次に何を動かすんだ、次は誰を控え室から呼んでくるんだと、まるで演奏者のように緊張の糸をそこらじゅうに張りめぐらしている裏方がいた。

仕事は単純、ステージのマネジメントとしてのピアノの移動や調整、それと演奏者のマネジメントとしてのステージへの誘導と送り出しである。細かいことを含めると他にもある。単純ではあるが、簡単ではない。どの仕事も一つ大きなミスをすれば演奏者は大恥をかくし、コンサートの失敗へと繋がる。そんな大舞台に向けて、裏方たちは僕が最大限の努力をして書いた手引きを、汚い字を、一生懸命理解しようと読んでいた。

今までは、コンサートといっても学校の小さなホールで小ぢんまりと進めていた。それがいきなり本物のコンサートホールでマネージャーをする。今まで色々アシスタントをしている最中には、悩むところや、考え込むところもあったであろう。僕としては行く前にあんなに気が滅入っていた皆が会場に行ったとたん、目の色を変えてリハーサルでも本番でもしっかり意欲を持ってやってくれたことがとても嬉しかった。臨機応変に対応できていたと思うし、大きなミスはひとつもなく無事に終わることができた。偉そうなことをいうが、1人1人本当に役割を全うして頑張ってくれた。演奏者の方々も、指示にちゃんと従ってくれて本当に感謝感激である。いきなり色々言われて、もしかしたら気分を害したかもしれないが、それでも最高の演奏ができたのなら、それほど嬉しいことはない。

観客からの、響いて鳴り止まない拍手は、演奏者に対する貴い称賛とともに、僕たちの仕事の成功を表していた。僕の誇りと驕りを持ってやってきたこの仕事は、何かしら今の高1のマネージャーの生きがいの一部となってくれると思う。大げさが第一。そんくらい言わないと、この仕事は楽しめないな。
最後に、仕事が終わった日の立教の夕食で食べた一口カツはいつもとは比べ物にならないくらい美味しかった。錯覚かなあ、いや、確かに美味しかったんだ。

(高等部2年 男子)
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