立教英国学院

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立教生が綴る英国寮生活

大英博物館での茶道講演「追求すればするほど奥深い茶道」に感じた強い憧れ。


昨年も行われている大英博物館での茶道の講演に、私は初めて参加しました。そこには英国人関係者、日本人の参加者の方がたくさんいて、お客様のお持て成しがされていました。講演は裏千家の前お家元ご本人が来られていて、とても貴重なお話を聞くことができました。英国の地での講演ということもあり、まずは日本と英国の文化などにおける共通点などを挙げながら楽しいお話がありました。どちらも女王、天皇の下でできた国家で、お茶を飲む習慣があること。「お茶でもいかがですか」 "May I serve you tea?" そのお茶を出して相手をもてなす心の清らかさ、大切さを改めて知りました。

同じペットボトルの水を飲むにも片手で飲んでしまうのではなくて、コップに移したりして、両手を添えて飲めば何倍も恵みに感謝できるし、おいしく頂けるはず・・・。作法というのは相手を思う心、感謝を表す方法なのであると教えて頂きました。

デモンストレーションの中でも、袱紗で清める動作、お茶を飲む作法など、とにかく動きそのものではなく"心"を込めているか、表しているのかが大切であると強調しておっしゃられていたことが、とても印象的でした。

今回は3月の東日本大震災が起こったことで、相手を思いやる気持ちの大切さ、自分の人生を生きる心得、今ある生活を見つめなおす機会がありました。ステージ上にセットされた茶室の中の掛け軸には「無」という文字が書かれていました。大宗匠ご本人が書かれたという"無"の文字には、人間は無からはじまり、生きて行く中で欲が出ていろいろなことが苦しくなる、常にいつ"無"になるかわからない覚悟を持って生きることの難しさや大切さを今、震災後の日本が考えるべきではないかという問いの意味が込められていました。

そのようなお話を聞いて、キリスト教との共通点などがあることを考えると、武士の時代仏教的価値観の中に生まれた"茶道"というものも精神的な部分が重要であるため、一種の宗教のようなものだとも言えるのではないかと思いました。

追求すればするほど奥深い茶道、初めて聞いた御点前の動作の意味などもあり、もっとお話を聞きたいと思うほど時間はあっという間に過ぎました。いろんなものが単純化されていく中で守るべき日本の伝統を守り、問うべきことを問い、異文化とのふれあい、理解し合えている姿は"現代"らしさを感じると同時に強いあこがれを感じました。

(高等部2年生 女子)
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