観察眼

観察眼
人生5度目のウィンブルドン。中学1年生の時は、どんな選手がいるんだろうか、選手のサインもらえるかなぁなどと、いろいろなことを考えていた。今思えば、随分簡単に考えていたなぁと思う。選手にとっても年に1度のウィンブルドン。そう易々と選手がサインをくれるわけがないじゃないかと、5度目にして初めて気づいた。だから今年はこうした。
サインはもらえなくてもいいから、試合をたくさん見まくる。ウィンブルドンはたくさんのコートがあるので、いろいろな選手を観察した。そこで気付いたことがある。男性選手と女性選手で、ストロークの際の手を置く場所が違うのだ。男性選手はストロークの際、片手で打つけれど、女性選手は両手で打つのだ。必ずしも全員ではなかったけれど、僕が見た多くの選手、約70%はそうだった。5度目にしてしてようやく気付いた箇所であった。また今回のウィンブルドンでは、陰で支えている人たちも観察した。ボールボーイ、審判、副審判、カメラマン、いろいろな人たちの支えがあって開催できると思うと、人間の支え合う力はすごいなと改めて感動した。
5度目のウィンブルドン。今まで大雑把にしか見てこなかったものを細かいところまで見てみると、支えている人たちの努力や選手の仕草や特徴までわかることができた。この観察眼を培っていこうと思う。
(高等部2年 男子)