立教英国学院

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立教生が綴る英国寮生活

決意の雨


冷たい雨でした。日本からヘルシンキまで十時間、そこからイギリスまでさらに三時間。立教に着いて、タクシーから降りると、冷たくも優しい雨が長いフライトで疲れた私をいやしてくれた。そして高校生活最後の一年を歓迎しているようにも感じた。
「ああ、最後の一年が始まる。」

思えば、ここに来るまで本当に速かった。周りを見渡せば、少し大きめのブレザーを着た、まだ落ち着かない様子の新入生がたくさんいる。そんな後輩たちを見るたびに、二年前のことを思い出す。右も左も分からなかった私に優しくたくさんのことを教えてくれた先輩方。でも、今の私の周りから、先輩方は消えていなくなってしまった。では、今の私の周りにいる人たちは何だろう? それは二年前の私。そして、今の私を頼れる先輩として見ている私。

立教に着いた次の日に、高校三年生の象徴、赤ネクタイを貰った。入学前からずっと欲しかったので、素直に嬉しかった。赤ネクタイをしているだけで新入生は頼れる人だと思いがちである。私はどうだろう? 本当に頼れる人だろうか? ただの見せかけだけの赤ネクタイならば、私の門出を祝ったあの雨も、冷笑の雨に変わってしまう。タクシーを降りて、頭に浮かんだ最期の一年も、きっと不満に包まれた生活になってしまう。

私は悔いの残らない残りの一年を過ごしたい。勉強、友人関係、生活習慣。まだまだやらなくてはいけないことはたくさんある。しかし、残された時間は一刻一刻と終わりに近づいていく。だから、私は、何気ない日々を大切にしていきたい。二年前、私が憧れた先輩方になれるように。今の私はまだ何も知らなかった私に囲まれて自分自身を磨いていく。
決意に濡れた赤ネクタイを締めて。

(高等部3年生 女子)
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