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立教生が綴る英国寮生活

高校最後の行事で気付いたこと


"私は臆病者である"
今回の代表キャプテンもそうだが、私は生徒会とかバスケットボール部の部長とか、何かと人をまとめることが多かった。沢山悩み事もあったが、誰にも話すことはなく、自分の弱いところなんて人に見せなかった。全て溜め込んでいた。これが強い人間... 今までそう思っていた。だが、この球技大会でそれはむしろ弱い人間であると気付いた。

今回の球技大会、練習を含めて私は3回泣いた。(普段は、そんなに泣くタイプじゃないのだが...)
まずは1回目、それは私たち、代表キャプテンのミスによるものだった。毎年、球技大会では各チームごとに大きな旗が渡され、それに皆でコメントを書くのが恒例だった。しかし、今回は私たち代表キャプテンが、先生に頼むのを忘れてしまい、旗を用意することができなかった。私は自分がみんなに迷惑をかけてしまったと心の底から反省した。そしてまず高校3年生のメンバーを集めて泣いて謝った。その時、みんなに責められる覚悟をしていたのだが、チームのメンバーは違った。
「和歌子のせいじゃないよ。」
「和歌子、泣かないで。」
「旗なんてなくても気にしないよ。」
などとみんなが慰めてくれたのだ。ものすごく嬉しかった。私の涙はいつしか嬉し涙に変わっていた。

2回目。それは1回目に関係する。球技大会の前日の夜、前夜祭としてチームごとに高校3年生から手作りのTシャツが配られたり、明日の球技大会への喝を入れるイベントがある。そこで一通りTシャツを配った後にチーム全員で円陣を組み、その時に、旗について全員の前で謝る...と言う流れのはずだった。私は、予定通り、みんなに、
「本当にごめん。」
と繰り返し謝った。その時、高校3年の一部の女子が突然、円陣の中に入ってきて、
「和歌子、はい!」
と言って、後ろに隠していた何かを出してきた。暗くて最初は何が何だか分からなかったが、目を凝らして見るとそれは手作りの旗だった。突然のサプライズで涙が止まらなかった。詳しく聞いたところ、持ち手に使えそうな枝を森まで探しに行ってくれたそうだ。それを聞いたとき、私は尚更、涙が止まらなかった。みんなの前で泣くという自分にとって弱音を吐くようなことをしたのにも関わらず、私のミスを受け止めてくれて、それをカバーしてくれる...  本当にこのチームのメンバーが大好きになった。絶対、明日は勝つ。そう心に決めた。

3回目、球技大会の結果発表後のことである。私たちチームは総合優勝することができた。やっぱり団結力があれば乗り越えられないものはないと思った。これはみんなで取った優勝である。ここまで辛いことも沢山あったけれど、そんなものは一気に吹き飛んでいった。結果発表後、沢山の人たちが、
「和歌子が代表キャプテンで良かった。」
と言ってくれた。相手チームのメンバーにも、
「和歌子の代表キャプテンが良かった。」
とまで言ってくれる人がいた。
さらに、あるメンバーの手紙の中には、
「優勝できてよかった。和歌子と丸山くんのおかげです。旗もそうだけど、いろんな場面で和歌子を喜ばせたいって聞いたよ。和歌子の努力を知っているからこそ勝ちたいって思った。」
と書いてあった。私は手紙を読んだとき、声を上げて泣いてしまった。ここまで頑張ってきたことは無駄じゃない。私には沢山の仲間、そして支えてくれる人がいる。そう知った。今までの自分は、一人が一番楽だと思っていた。今考えるとそれは逃げていただけだ。でも、今は違う。今回のチームには、沢山、私にとって大切な人がいることがわかった。私の努力を見て恩返ししてくれ、影で支えてくれる優しい人たちがいた。本当に本当にこのチームの代表キャプテンで良かった。皆のおかげで優勝できました。私に幸せな時間をありがとう。今までで一番幸せな日々でした。

高校生最後の行事は、私にとって大きなターニングポイントかもしれない。私にとって大切なことを気づかせてくれた。私は球技大会を通して、一回り大きな人間になれた気がする。
今、この瞬間、これからも何事にも全力投球で残りの立教生活を楽しむ、そう決意した。

(高等部3年生 女子)
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