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立教生が綴る英国寮生活

最後で最高のオープンデイ



最後のオープンデイは、今までで一番難しくて、大変で、辛かった。しかし、今までで一番、みんなで考えて、真剣に取り組んだ、最高のオープンデイだったと思う。
 
 クラス企画のテーマは、広島に落ちた原子爆弾についてだった。今年は、第二次世界大戦が終了して、ちょうど70年目ということもあり、このテーマに決めた。しかし、決めたはいいが、「原爆」というテーマは思っていた以上にデリケートなテーマだった。クラス企画は、イギリス人も見る。どのように伝えることができるのか、日本人目線の意見を前面に出しても大丈夫なのだろうか、そんな話し合いを沢山した。結局、本当のことだけを伝えよう、原爆について考えてくれるきっかけとなればそれでいいのではないか、ということになった。

 私を含めてみんな、あまり原爆のことについて詳しいことを知らなかったので、背景や模型などの各班に分かれた後は、情報収集から始めた。私は、焼死体の模型を作ることになったので、できるだけ忠実に再現できるよう、様々な資料や画像を調べたが、それらは全て想像を絶するものだった。言い方が悪いが、人間があんな風になるなんて信じられなかった。真っ黒になるとは聞いたことがあったが、聞くのと見るのとでは、大きな違いがあった。

 情報収集の後は、いよいよ模型作りだ。今回私たちは、焼死体を新聞紙と金網で作ったが、予定の日程をそれほどすぎることなく作り終えたので、終わっていなかった他の模型を手伝うことにした。

 そしてオープンデイ準備期間はあっという間に時間が経っていった。前日の夜、私達のクラスは、全くといっていいほど、終わっていなかった。まだ背景がつるされている途中だった。模型は、背景をつるし終わってからでないと設置できない。そのため組み立てにどれくらいの時間がかかるのか予想できない。もし組み立てが終わっても、ライトの設置やBGM、様々な物の微調整をしなければならない。そんな状態で私達は就寝の時間を迎えた。電気を消されても、不安でなかなか寝付けない。明日の朝だけで、本当に終わるのだろうか。そんなことばかりが、頭の中を占め泣きたくなった。私にとって4回目のオープンデイ。今までこんなにも終わっていないことはなかった。終わらなかったらどうしよう、そう思いながら眠りについた。

 当日の朝、起床のベルの音がした瞬間、ベッドから出て、急いで用意をした。教室まで走り、できる作業をした。クラスのほとんどが、朝食前に教室に集まった。礼拝前、ホームルーム前も。全員が、本気で作業をした。

 10時を少し過ぎた頃完成した。無事に完成したときは信じられなかった。完成できた安心感と嬉しさで一杯だった。

 次の日、解体作業の時は、少し淋しかった。一週間かけて作ったものが、解体されるのは一瞬だった。そして、結果発表。全ての部門の発表に緊張したが、模型の時は特にそうだった。心拍数が高くなり、結果を聞くのが本当に怖かった。私達のクラスの模型が「1位」と言われた時、言葉にできないほど嬉しかった。近くにいた模型班の子と二人で泣いた。その時がオープンデイで泣いた初めての時だった。結局、私達は沢山の賞をいただき、総合優勝できた。最後のオープンデイにして、初めて優勝できた。

 最後のオープンデイ、このクラスで、このテーマでできて本当によかった。高校2年だからこそできたテーマだと思う。沢山話し合って、考えた。模造紙には自分達の意見を書かなかったけれど、私達は一人一人意見を持っている。今回を通して、知るということが、まず大切だと思った。知らないのでは、何の判断もできない。情報収集をして、また違う立場から物事を考える必要性があるということも学んだ。

 最高のオープンデイになったのは様々な人のおかげだと思う。特に、担任、副担任の先生方、ありがとうございました。そして、クラスのみんな、迷惑かけたけど、みんなとやれて良かった。ありがとう。

(高等部2年 女子)
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