小学部6年生 卒業生スピーチ

小学部6年生 卒業生スピーチ
今から二年前、五年生に進級するときに、私は、立教英国学院の小学部に入学しました。入学する前、初めて全寮制の学校だと聞いたとき、私は少し戸惑ってしまいました。なぜなら私はそれまで、家族から離れて生活したことがほとんどなかったからです。そして実際に立教に来てみると、本当に分からないことばかりでした。そんな私を温かく迎え、生活の仕方を優しく教えてくださったのは先輩方でした。食事の席では、テーブルマナーや当番のときの仕事の行い方、ドミトリーでは、シャワーの場所や洗濯日、そしてリネンチェンジの仕方を教えてもらいました。
初めは、自分だけでできないことがたくさんありましたが、少しずつできることが増え、だんだんと立教での生活に慣れていくことができました。まだ十分ではありませんが、今では自分のことだけでなく、他の人のことにも、気を配ることができるようになりました。
この二年間の立教での生活を通して、学び、経験し、身につけてきたことを生かして、私には、中学部へ進んだら頑張りたいと思っていることが三つあります。
一つ目は、来学期に入ってくる新入生の力になろうということです。四月から始まる一学期は、球技大会やジャパニーズイブニング、漢字コンクールやウィンブルドン観戦など、たくさんの行事があります。慣れないことやわからないことがいっぱいの新入生の生活について、私が先輩方からしていただいたように、しっかりとサポートし、一緒に良い思い出をたくさん作りたいと思います。
二つ目は、今まで以上に勉強に真剣に取り組む、ということです。中学生になると、小学校の算数が数学に変わり、地理の勉強も始まります。今までとは違う教科が始まり、学習する内容も増えると思うので、計画的に物事を考え、時間の使い方も工夫して、より効率的に勉強できるようにしていきたいです。
三つ目は、続けてきた部活動を、これからも頑張ろう、ということです。私は立教に入学してすぐ茶道部に入りました。部活動紹介で、上手にお点前をしている先輩方がとても素晴らしくて、私もやってみたいと思ったからです。でも、いざ入部してみると、作法や道具の名前など、覚えなくてはいけないことがたくさんあって、くじけそうになったこともありました。そんな時にも、私を支えてくださったのはやはり先輩方でした。私も、先輩のように、茶道の素晴らしさを伝えることができるように、中学部に進んでも、しっかり活動していきたいと思います。
最後に、この二年間温かく見守ってくださった先生方、毎日食事を作ってくださった方々、校内をいつもきれいにしてくださった方々、本当にありがとうございました。中学生になっても頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
(小学部6年生 女子)