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学期末に表彰された読書感想文をご紹介します。〈その1:「想像」〉


「想像」 

 小学生の時、学校の先生から「題名は、読む人が読みたくなるように付けましょう」と教わりました。それを聞いてから、自分で書く作文の題名にも気をつけています。本を読む時にも、とても題名が気になります。

 本の題名「神様」から、人間と神様が、仲良くなる物語が書かれている本だと思いました。短編9話からなる物語でした。1話の「神様」を読み始めてみると、クマが人間と同じような生活をしている話で、人間の女性と散歩に出かけるという絵本の中のクマがするような物語でした。絵本は絵で、その様子を見ることができますが、活字だけの世界では自分が想像した情景を自分だけしか知らない世界で読むことになると思います。読者が、それぞれに自分の空想の世界で物語を読むのだと思います。私は童謡の「森のくまさん」を思い出しながら、優しくて温かいクマを想像しました。でも、「森のくまさん」を知らない人は、違うことを考えると思います。

 1話目は「クマにも神様がいるの?」と、最後の方で「神様」という文字が出てきただけでした。作者は、どうして題名を「神様」としたのかと不思議に感じていました。

 2話目の話は、梨農園で夏休みに、お手伝いする青年の話でした。青年は、そこで白いフワフワしたウサギくらいの生き物3匹に出会うのです。梨の収穫の時だけ出てくる、梨だけを食べる生き物という設定です。生き物は、動物として書かれていなくて、得体の知れないものとして書かれています。出会った青年も何者なのか?と考えているうちに、梨の収穫時期も終わり、その生き物たちも梨の木のそばで消えていなくなりました。

 たぶんこの生き物は「梨の豊作を願う神様が、収穫の時期だけ変身して出てきて、普段は梨の木に宿っているのではないか」と考えました。読者は、みんなこのように感じるでしょうか。やはり2話目でも、その生き物を、読んだ人がその人自身で空想しています。私が思っている空想の生き物自体も、神様だと思うことも、豊作を願っていることも、読者によって考えることは異なるのではないかと思いました。

 このように考えると、この本に出てくる人間以外の生き物や得体の知れないものが「神様」だと思って読みました。
 短編中でこの神様は何をしたいのか、何を言いたいのかと、いろいろ考えました。そのように読むことは楽しかったです。「神様」が姿を変えていると、出会った人間の本性がよく見えるような気がしました。

 いろいろと読者に考えて欲しいと思い、作者がこの本を「神様」と名付けたのではないかと思います。読者それぞれが考えたり、感じたりする心を大切にしたいから名付けたのかもしれません。

(中学部1年生 女子)
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