立教英国学院

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「創立40周年記念感謝礼拝」ご祝辞 立教大学総長 立教英国学院理事 吉岡知哉


7月7日(土)創立40周年記念感謝礼拝が行われました。
その中で、本校の理事でもある立教大学総長 吉岡知哉さんから頂いたご祝辞をご紹介致します。

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祝辞
「私たちは源を同じくしている」

立教大学総長 立教英国学院理事 吉岡 知哉

私たちは本日、立教英国学院の創立40周年を祝うためにこの地に集っています。立教大学そして立教学院を代表して、お祝いの言葉を述べさせていただきます。
 歴史を遡ると、立教英国学院と立教大学は共に、1874年、アメリカ聖公会宣教師のチャニング・ムーア・ウィリアムズ師が東京築地に建てた小さな私塾「立教学校」をその起源としています。元号で言うと明治七年。当時は近代日本の建設期にあたり、後に東京六大学と呼ばれる大学をはじめ、多くの大学がこの時期にその基礎を作っています。これらの大学は、近代日本建設のために直接役に立つ教育を行いました。例えば、大隈重信の早稲田大学は政治家、福澤諭吉の慶応義塾大学は実業家の育成をめざしました。明治大学、法政大学、中央大学の前身は法律学校です。東京帝国大学は、官僚と医者、技術者の育成のために明治国家によって作られました。
 「立身出世」「富国強兵」の世の中にあって、立教大学は少し変わった存在であったと言えるでしょう。聖書と欧米の文化を学ぶ学校として始まった立教大学は、「リベラルアーツ」を中心とした教養教育に力を注ぎました。「キリスト教に基づく教育」を建学の精神とする立教大学は、何よりも、人間の全人格的な陶冶をめざしたのです。私は立教の精神の中で、現在最も重要なものとして、3つの要素をとりあげたいと思います。
 1番目は、「謙虚さ」です。これは、被造物としての人間の限界を知るということであり、絶対的なるものの前で人間存在の意味を考えるということです。「謙虚」という日本語からは、やや消極的な姿勢を思い浮かべるかもしれません。しかし、人間の作り出したもの、既存の制度や価値を相対化するという意味で、それは強さでもあります。ローマ時代、キリスト教が迫害に耐えたのは、まさにその歴史的な例でしょう。
 2番目は、一人ひとりの人間、一つひとつの存在の「かけがえのなさ」を大切にする精神です。
 そして3番目に、他者への働きかけの意志、ミッションの自覚をあげたいと思います。立教英国学院も立教大学も、まさにミッションの強い意志に支えられて誕生しました。この精神は現在でも、さまざまな課外活動、ボランティアなどの自発的活動として受け継がれています。
 昨年、日本は、東日本大震災とそれに続く原発事故によって深く大きな傷を受けました。人間存在の意味、文明のあり方、自然と人間の関係があらためて根本から問われています。私は立教の伝統が培ってきた精神が今こそ大切であると考えています。
 歴史を振り返って気付くことをもう一つ申し上げたいと思います。ウィリアムズ主教が日本に布教に訪れたのは、19世紀の半ば過ぎ。このとき世界は文字通り激動期でした。中国では太平天国の乱、アメリカでは南北戦争が起こりました。ウィリアムズ主教の故郷ヴァージニア州リッチモンドは、南部連合の中心地となり、戦火に見舞われています。ヨーロッパでも戦争が相次ぎ、イタリアやドイツが統一されることになります。
 立教英国学院は1972年に創設されました。この時期もまた、激動の時代でした。中国の文化大革命があり、ベトナム戦争とそれに対する反戦運動、学生運動が世界的に拡大したのです。
今、私たちの時代も、情報技術の急速な発達とグローバル化の進展によって、世界の様相が急激に変化しており、その速度は誰も追いついていけないほどです。リーマンショックからまだ4年も経っていないということに、誰もが驚かざるをえません。このような歴史の転換期だからこそ、未来を担う人間を育てることが何よりも大切です。立教大学も皆さまと力を合わせていきたいと思います。立教英国学院の生徒の皆さん、立教の精神を受け継ぎ発展させてきた立教英国学院で学んでいることに自信と誇りを持ち、志高く、歩みを進めてください。私たちは皆さんを心から応援しています。
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