小学部6年生 卒業スピーチ

小学部6年生 卒業スピーチ

4月から通い始めた立教ですが、もうすぐで一年がたとうとしてます。
初めて来た時、みんな上級生でしかも私より背が大きくて少し怖かったのが印象的です。でもみんな、「こんにちは」とか、「新入生の方ですか」等と話しかけてくれて安心したのを覚えています。
ドミトリーに案内された時、私はハリーポッターの世界に迷い込んだようでした。広々とした吹き抜けの高い天井。高い天井から真ん中に下がっているキラキラしたシャンデリア。シャンデリアの下には白くてかわいいピアノ。ピアノの横に置いてあるのは、テレビを囲んだ大きなソファー。そして、木のドアがたくさん並んでいます。私にとって夢のような世界に感じ、こんな場所で生活できるんだと思うと、とてもうれしくなってきました。「あなた達のドミトリーは2階です」と案内され、重たいトランクを持って母と、ほかの新入生と階段を上りました。二階にもやはり同じく木のドアがたくさん並んでいます。そのたくさん並んでいる中の『ドミトリー3』という6人部屋が私達の部屋でした。部屋に入ると、6つのきれいなベッドが並んでいます。しかし、1つだけベッドの上や周辺にトランクやものが沢山置いてあります。私が誰だろう?と不思議に思っていると、ドミトリーに新入生ではない子が1人入ってきました。すると先生が「この子がKさんです。小5からいるのでわからない事は何でも聞いてください。」と紹介してくれました。Kさんも「よろしくね。」とやさしく声をかけてくれたので、なぞが解けたとともに不安もなくなりました。すると、みんなも少し不安や緊張が消えたみたいで「名前は?よろしくね。」等と新入生同士でも会話が普通にできるようになってきました。
大きなトランクをあけ、荷物をだし各ロッカーに詰めていきます。時計を見ると後2時間で父母が帰る時間です。私は急に不安と寂しさとがまたよみがえって急に悲しくなってきました。そして、図書館で説明会の時間になったので図書館に行きました。フライデースポーツの確認やネクタイを受け取り、次は始業礼拝の時間です。始業礼拝では、校章を受けとり、校長先生の話を聞いたりして終わりました。
時計を見ると4時。後30分で父母が帰る時間です。しかし、そこまで悲しくはありませんでした。みんなと夢の世界で1日中過ごせるすばらしさが感じられてきたからです。そして4時30分。タクシーが迎えに来ました。ほんの少しだけ寂しかったのですが「またね」と笑顔で見送ることができました。それからどんどん時が流れていき、今はすっかり立教生として生活しています。わからないこともだいぶ減りました。今は、逆に教える側です。
来学期のまだ何もわからない不安な新入生にKさんのように優しく教えられたらいいなと思います。

さきほど、水泳の賞をいただきました。これは苦手な種目もありましたが、その種目を特に頑張って、全員合格することができました。
私達は毎週月曜日に水泳の授業があり、今学期は小6の3人でシルバーを受けました。シルバーというのは800メートル、スカーリング、立ち泳ぎ3分間、百メートルを3分以内という項目でした。

ところで私は、4月から新しく始めたことが2つあります。1つ目は、バイオリンです。1年間習ってきて、バイオリンの楽しさが、わかりかけてきたので、さらに練習を続けていきたいと思います。
2つ目は乗馬です。日本ではなかなか出来ないスポーツです。初めは乗った瞬間に足が震えて、とても怖かったのですが、馬に乗って歩いたり、走ったりしているうちに、気づいたら「怖い」から「楽しい」に変わっていました。金曜日のフライデースポーツの時だけでなく、機会があるときはどんどんチャレンジしていきたいです。
これから、中学、高校と学んでいきますが、前向きに各々自分の夢、希望に向かって、進んで行こうと、考えています。