立教英国学院

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チャプレン挨拶

立教英国学院の理念は「キリスト教に基づき他者を思いやることのできる人間を育成する」というところにあります。 英国にあります本校での生活は、異なる文化圏の他者との出会いもありますし、また同じ日本という文化圏の他者との出会いも数多くあります。

人間とは、誰か他者との関係性の中に生きるものです。 ですが、それがうまく行かないとき、私たちはしばしば三つの行動をしてしまいます。 一つは、自分の殻にひきこもるということです。 もう一つは、必要以上に相手に依存しようとしてしまいます。 あるいは、自分のものさしを相手に押しつけて、○○は良い人、●●は悪い人、と価値判断をしてしまう、ということです。 これらは、どれもが「自分」しか存在しない世界です。 「他者」というものは、相手を「他者」として認識して、初めて「他者」というものになるのです。 全寮制でまさに寝食を共にする本校では、否応なしに「他者」の存在と共に生活することになります。 しかもそれは単に寝食を共にすることによってのみではありません。 共に祈るという時間があります。

もちろん信仰は強制されるものではありませんが、「キリスト教に基づき」、とありますように、本校では毎朝の礼拝、祈りの時間があります。 祈りの時間には、二つの意味合いがあります。 一つは、共に心をひとつのことへ集中することです。 礼拝の中では、世界や日本で起きる様々な出来事であったり、身近なところでは各週の誰かの誕生日に思いを向ける時間があります。 その時、祈る人は、自分の問題だけではなく、誰かの問題へと目を向けることになります。 すなわち、他者を思いやるのです。 もう一つは、共に沈黙を守ることです。 現代の私たちは、あまりにも自己主張が強く、本当の意味で沈黙することができません。 礼拝の中の沈黙の瞬間は、騒がしい自分自身に気づくきっかけとなります。 共に沈黙することによって、互いの人間としての弱さ、ということへの示唆が与えられることでしょう。 日々、自分を見つめる時間を通して、他者への思いやりが生まれるのです。

今でこそ世界基準となりました、人権や民主主義という概念は、元来キリスト教からの発露でした。 聖書の教えはとてもシンプルです。 「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」(ヨハネによる福音書15章12節) 真の国際人として生きるため、本校ではキリスト教に基づく全人教育が行われています。


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